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[海外ニュース]2018.12.5

今週の海外注目試合

ロマチェンコにドグボエ
 今週の海外注目試合は12月8日(日本時間12月9日)米国・ニューヨークのマディソン・スクウェア・ガーデン(MSG)シアターで行われる2試合をピックアップ。メインで行われるのはWBA(世界ボクシング協会)ライト級スーパー王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)とWBO(世界ボクシング機構)同級王者ホセ・ペドラサ(プエルトリコ)が互いのベルトをかける王座統一戦。セミファイナルではWBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエ(ガーナ)が、WBO同級2位エマニエル・ナバレッテ(メキシコ)を迎えて2度目の防衛戦を行う。

*WOWOWでは「エキサイトマッチスペシャル ボクシング史上最高傑作 ロマチェンコ統一戦!」を12月9日(日)午後0時から生中継する。
ロマチェンコvsペドロサ
 ロマチェンコは今年5月にホルヘ・リナレス(帝拳/ベネズエラ)の持つWBA世界ライト級タイトルに挑戦。6回にプロ初のダウンを奪われたが、10回にボディでダウンを奪いKO勝利で史上最速となる12戦目で3階級制覇を達成した。対するWBO王者ペドロサも今年8月に米国・アリゾナで地元のレイモンド・ベルトラン(米国)に挑戦し、終盤にダウンを奪っての判定勝ちで2階級制覇を達成。大物ロマチェンコとの統一戦のチャンスをものにした。リナレスとの試合後に負傷した右肩を手術しているロマチェンコ、その影響を差し引いてもWBA王者の優位は動かないだろう。ペドロサは同胞のプエルトリカンの多いニューヨークで得意のスウィッチ戦法からアップセットを狙う。
ドグボエvsナバレッテ
 ドグボエは今年8月、大竹秀典(金子)を相手に2度のダウンを奪った末のレフェリーストップ、初回TKO勝利で初防衛を飾った。海外初試合でもある挑戦者のナバレッテは、昨年から8戦全勝全KOと勢いに乗る中で世界初挑戦に挑む。26戦25勝(22KO)1敗のうち唯一の敗戦は4回戦時代のもの。メキシカンでは珍しく地域タイトルを一度も経験せず、この世界戦が初のタイトル挑戦となった。自国ガーナの英雄アズマー・ネルソンの再来とも呼ばれるドグボエは、この日のプロモートを行う大手トップランク社との契約も延長。今後の世界スーパーバンタム級戦線の主役に躍り出るか、注目の2度目の防衛戦に挑む。