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[東京五輪]2018.12.2

香港スターのレックスが東京五輪を目指す

13か月ぶりの復帰はアマ復帰だった
 「プロボクシング不毛の地」と思われた香港でパイオニア的な活躍をした元WBO(世界ボクシング機構)アジアパシフィック・Sフライ級王者のレックス・ツォー(31=元WBO世界同級1位)が、11月30日に湾仔サウソーンスタジアムで3分3ラウンドのエキシビションマッチを行った。この際、アマチュア式の上半身付ユニフォームで戦ったレックスは、かねてより噂されていた2020年東京五輪を目指す意向をリング上で正式に発表した。
「全試合が激闘」のレックス
 昨年10月、香港コンベンションセンターで8000人の大観衆を集めて行われたWBOインターナショナル・Sフライ級王座の防衛戦で河野公平(当時・ワタナベ→引退)に7回負傷判定勝ちし、22連勝となった以降、左目のケガを理由に休養していたレックスは世界ランクも1位から徐々に落ち、一部では契約先のDEFプロモーションとの不仲も報じられた。しかし今年に入り、指名挑戦権を得ても戦うことを見送っていた前WBO世界Sフライ級王者・井上尚弥(現WBA世界バンタム級王者)の所属する大橋ジムで短期入門を希望するなど、選手続行の意欲を伺わせていた。
 今回のエキシビションマッチでレックスは19歳のチアン・イーフン(中華台北)から判定勝ちを収め、「10年前に五輪を目指していた頃は怠けていた。今回は全力で東京五輪の予選に向けて準備していく」と約束した。