[試合後会見]2018.12.1
小國以載復帰戦、拳の状態は!?
小國がリングに帰ってきた!
元IBF(国際ボクシング連盟)Sバンタム級王者の小國以載(角海老宝石)が、1日の後楽園ホールで1年3カ月ぶりに復帰した。昨年9月の初防衛戦で岩佐亮佑(セレス)に6回TKO負けを喫し世界タイトルを失った小國は、再起を決意すると長らく痛めていた右拳を手術し無事に完治。インドネシア(IBA)同級12位のアレガ・ユニアン(インドネシア)を相手に万全の状態で試合に臨んだ。
3度のダウンを奪い快勝
小國は立ち上がり、左ボディを効かせては右ストレートの感触を確かめたが、右を多用すると引き戻しをユニアンに狙われ右オーバーハンドの被弾が目立った。しかし、徐々に試合勘を取り戻すと左ジャブ、左ボディで相手をコントロール。3回にはジャブ、右ストレートボディでユニアンに苦悶の表情を浮かばせ、4回に左アッパーでダウンを奪った。その後も左ボディで倒した小國は、最後は右ストレートから左ボディを返しインドネシア人をノックアウト。テストマッチを4回TKOで快勝した小國は、試合後にマイクを向けられると、「恥ずかしながら帰って参りました」と昭和の名セリフで敬礼し、会場の笑いを誘った。
拳は痛くない、すぐにでも練習を再開する
控室に戻った小國は、「いや~緊張した」と第一声。「1~2ラウンドは右を打つと(相手のパンチを)もらったので、リングの感触を確かめながら距離をとったが、ダメでした」と明確に見えた課題を指摘した。それでも「拳は痛くなかった。すぐに練習を再開し、1~2月はスパーリングを多くこなそうと思う。その状態を確かめた上で、4月に話がある強い相手とやりたい。来年ぐらいには世界に挑戦したい」と世界返り咲きの青写真を描いた。
小國の左ボディが効いたとユニアン
一方、敗れたユニアンは「(小國は)グッドボクサー。全部が良かったよ。特に左ボディが効いた。彼ならまた世界を獲るよ」と称えた。