[引退会見]2018.11.22
河野公平「最高のボクシング人生でした」
河野が引退会見
元WBA(世界ボクシング協会)Sフライ級王者の河野公平(37=ワタナベ)が22日、都内の所属ジムで引退を発表した。2度に渡り世界王者に就いた"タフボーイ"河野は、「燃え尽きるまでやりきった。最高のボクシング人生でした」 と語った。
引退式は来年1月12日(土)に後楽園ホールで行われる。
※生涯戦績:46戦33勝(14KO)12敗1分
引退式は来年1月12日(土)に後楽園ホールで行われる。
※生涯戦績:46戦33勝(14KO)12敗1分
ボクシングとともに成長できた
奇しくも18年前にデビュー戦を行った11月22日に引退会見を開いた河野。「燃え尽きたと思えるまでボクシングができて幸せです。期待された選手ではなかったが、会長に何度もチャンスを作ってもらった。デビューからずっと見てくれた高橋(智明)トレーナー、福田後援会長、関係者の皆さま、応援してくれた方々のおかげでチャンピオンになることができました。本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを言葉にした。
執念が実ったテーパリット戦
河野は今年5月に「相手は世界上位ランカーだったので勝ってもう一度世界にいく」という思いで臨んだジェイソン・モロニ―(オーストラリア)戦で敗戦。目の上の傷が深く治療に時間がかかるため、そして年齢のことを考慮しグローブを吊るす決意を固めた。
何度も悔しい思いをしながらその度に立ち上がり栄冠を手にした河野は、「誕生日の前日にデビュー戦をして負けたのに世界チャンピオンに2度もなれるなんて夢にも思わなかった」と言うと、印象深い試合に「あとがなく覚悟を持って臨んだ試合。勝った瞬間は最高だった」と2012年大晦日にテーパリット・ゴーキャットジム(タイ)を破り3度目の挑戦で世界チャンピオンに就いた一戦を挙げた。
何度も悔しい思いをしながらその度に立ち上がり栄冠を手にした河野は、「誕生日の前日にデビュー戦をして負けたのに世界チャンピオンに2度もなれるなんて夢にも思わなかった」と言うと、印象深い試合に「あとがなく覚悟を持って臨んだ試合。勝った瞬間は最高だった」と2012年大晦日にテーパリット・ゴーキャットジム(タイ)を破り3度目の挑戦で世界チャンピオンに就いた一戦を挙げた。
最高に盛り上がったと語った亀田戦
さらに2015年10月に米国シカゴで行われた亀田興毅との2度目の防衛戦(河野の判定勝ち)について聞かれると、「いろいろあったが、周りが盛り上がってくれて3回、世界王者になった気分」。
一番強かった相手にWBA世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)を挙げ、「たくさん強い選手がいたが井上君は別格。あんなに強い選手と戦えたことが本当に嬉しい」と語った。
一番強かった相手にWBA世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)を挙げ、「たくさん強い選手がいたが井上君は別格。あんなに強い選手と戦えたことが本当に嬉しい」と語った。
渡辺均会長
渡辺均会長は、「ワタナベジムに入門して18年間、トップ選手として引っ張ってくれた。河野は典型的な努力で世界チャンピオンになった選手で私にとっても、思い入れがある。これからの第二の人生も頑張ってほしい」と労をねぎらった。
18年間の現役生活に終止符を打った
今後は、父が経営する「外苑前カイロプラクティック」を継ぐ予定。最後に、「2度世界王者になったことは誇りだが、それに縛られずにボクシングと同じようにコツコツとやっていきたい」とたゆまぬ努力で成功した河野らしいコメントで会見を締めた。会見が終了すると報道陣から拍手が沸き起こった。