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[前日計量・調印式]2018.11.19

ベルトを懸けて因縁の再戦!

ベルトを巻くのは?
 WBA(世界ボクシング協会)女子アトム級暫定王座決定戦の調印式と前日計量が19日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、元WBA女子同級王者の宮尾綾香(ワタナベ)と前WBO(世界ボクシング機構)同級王者の池山直(フュチュール)が会場に姿を現した。試合は明日の後楽園ホールで開催される「VICTORIVA」のメインイベントで行われる。
宮尾は赤色のグローブを選択
 両者は2年前にWBO王座を懸けて対戦。一進一退の攻防を繰り広げていたが、宮尾が試合中に右膝を痛めてしまい、池山がTKO勝ちで防衛に成功した。宮尾はこの試合で約1年5ヶ月のブランクを作ったが今年6月に復帰。当初はモンセラット・アラルコン(メキシコ)に挑戦する予定だったが、アラルコンのケガで中止となり暫定王座が設置された。
 王座奪還を目指す宮尾は、「チャンピオンになるために復活してきた。前回戦った時より武器を増やしてきたのでそこを見てほしい。相手が強いのはわかっているので10ラウンドフルに戦い、1ポイント差でもいいので勝ちたい」と必勝を誓った。
勝ってみんなで喜びをわかち合いたい
 200gアンダーの46.0kgでパスした宮尾は、「これまで3敗しているが、そのうち2人は引退したので明日はリベンジできる絶好の機会。明日は必ず勝ちます」と拳を握り会場を後にした。
池山は黒色のグローブを選んだ
 池山は今年7月に岩川美花(高砂)に判定負けし、6度防衛したWBO王座から陥落。試合後は引退を示唆していたが、悔しさがこみあげて翌日には練習を再開したという。再びリングに上がることを喜んだ池山は、「7月の試合で負けたにも関わらず、こうして大きなチャンスをもらえて感謝している。やり残したことがあるのでもう一度リングに立ちたいと思った。明日は自分が納得できる試合を見せたい」と静かに闘志を燃やした。
しつこさは自分の方が上
 洋服を着たまま計量器に乗った池山は、900gアンダーの45.3kgで余裕のクリア。2年ぶりのリマッチに「相手は前より強い気持ちでくると思うので負けずに頑張りたい。私は常に全力で前に出るだけ。明日は10ラウンド戦うつもり」とこちらも総力戦の構えを見せた。
WBA女子世界アトム級暫定王座決定戦
■検診結果
宮尾綾香(ワタナベ)
体重:46.0kg
血圧:132/81mm/Hg
脈拍:64/min
体温:36.6℃

池山直(フュチュール)
体重:45.3kg
血圧:132/77mm/Hg
脈拍:61/min
体温:36.2℃

■オフィシャル
レフェリー:浅尾和信(日本)
ジャッジ:福地勇治(日本)
ジャッジ:中村勝彦(日本)
ジャッジ:飯田徹也(日本)
立会人:安河内剛(日本)