ボクシングモバイルニュース
[調印式]2018.11.10

亀田和毅が相手の遅刻に余裕の対応

ハプニングにも大人の対応を見せた亀田
 WBC(世界ボクシング評議会)Sバンタム級暫定王座決定戦、同級1位アビゲイル・メディナ(30=ドミニカ共和国/スペイン)対同級2位の亀田和毅(27=協栄)の調印式が10日、後楽園ホール展示会場で行われた。しかし、開始時間になってもメディナは会場に姿を現さず予定より30分遅れてスタート。亀田は遅刻してきたメディナに対し、「海外ではよくあること」と気にする素振りを見せなかった。
 試合は12日(月)に後楽園ホールで開催される「TFC.東京ファイトクラブ」のメインイベントで行われ、当日午後5時からインターネットテレビ局のAbemaTVで「独占生中継!亀田家大復活の日!」として無料生配信される。
なんてことはないと亀田
 遅刻の理由を聞かれたメディナは、「携帯の電源を切っていたため連絡に気がつかず寝坊した。申し訳ない」と説明し謝罪。亀田は、「海外の選手では当たり前のこと。メキシコでは、対戦相手が計量会場に来なくて4時間後にしたこともある。今日は早く来た方ですよ」と余裕のコメント。メキシコを主戦場にし、海外での試合経験も多い亀田は慣れていると語った。
12日は亀田家大復活の日!
 約3年ぶりの世界戦となる亀田は、「ボクサーの3年は長い。ここまで待ったがあと2日で世界王者になれる」と試合が待ち遠しい様子。意気込みを聞かれると、「階級を上げてパワーがつき最高の状態に仕上がった。亀田家の思いを背負っているのでチームを信じて、KOでも判定でも絶対に勝つことは間違いない」と勝利を確信していた。
一気に機嫌が悪くなった
 続いてマイクを握ったメディナは、「とにかく12日のリングですべてを見せる」と多くは語らず。協栄ジム金平圭一郎会長が、「彼の長い顎髭は試合に抵触するのではないかと思っている。明日のルールミーティングで改めて話をさせていただきたい」と話すと、それを聞いたメディナは明らかに不機嫌モードになり、亀田陣営を睨みつけた。会見後の写真撮影でも仏頂面のままだった。
明日、ハッキリさせる
 会見後に取材に応じた金平会長は、「試合中、頭がぶつかった時に髭が目に入ったら危ないのではないか。明日のルールミーティングで(髭を)剃るよう提案する」と語った。
 調印式後にグローブチェックが行われ、亀田は日本製の緑色、メディナは米国エバーラストの赤色のグローブを選択した。
WBC(世界ボクシング評議会)Sバンタム級暫定王座決定戦
■試合役員
レフェリー:ダニエル・ヴァンデヴィーレ(ベルギー)
ジャッジ:マウロ・ディフィオーレ(米)
ジャッジ:ホセ・マンスール(メキシコ)
ジャッジ:ノパラット・スリチャロン(タイ)
立会人:インキュン・リー(韓国)
立会人:メジャー・リー(韓国)