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[公開練習]2018.11.8

アビゲイル・メディナ「俺の拳はハンマー!」

メディナが吠えた!
 元WBO世界バンタム級王者で2階級制覇を目指す亀田和毅(協栄)とWBC世界Sバンタム級暫定王座を争う同級1位のアビゲイル・メディナ(ドミニカ共和国/スペイン)が8日、都内のジムで練習を公開した。来日2日目のメディナは時差ボケも解消し「調子は良い」と話すと、トレーナーと談笑しながらリラックスした様子で練習を開始。ストレッチ、縄跳び後にバンテージを巻き、その上からビニールテープで拳を保護した姿に、自慢の強打が見れると期待した亀田陣営と報道陣だったが…。
  試合は11月12日(月)、後楽園ホールで開催される「TFC.3ファイトクラブ」のメインイベントで行われ、午後5時からインターネットテレビ局のAbemaTVで「独占生中継!亀田家大復活の日!」として無料生配信される。
練習は15分程度で終了
 しかし、軽快なステップを刻んでのシャドー後のミット打ちは、基本的なワンツーの動作のみ。「これ以上はやらない」と1ラウンドでグローブを外し、手の内を見せることはなかった。
これ以上はやりたくない
 肩すかしのメディナに和毅の兄・興毅氏もガッカリしたが、少ない時間の中で「下半身は細いが上半身がしっかりしている。パンチは重い印象を受けた。強く打ってくるパンチには気をつけたい。ただ、中南米の選手に多いが、足が細く踏ん張りはきかないのでは」と分析。続けて「あの顎髭の奥に何が隠されているのか。ウィークポイントかもしれないが、あそこまで長い髭はルール的にありなのか。ちょっとややこしい」と報道陣に疑問を投げかけた。
和毅の実力が試されると兄・興毅氏
 その上で「どこまでタフかは分からないが、和毅のパンチが当たればグラつくはず。今回はどこまでパワーアップしたのかが一番見たい。和毅の実力が試される」と期待した。
段々と不機嫌になったメディナ
 その後、シャワーで汗を流したメディナが取材に応じた。「日本はスペインより暖かく、順調に調整ができている」と笑顔を見せたメディナは、映像さえも見ていないという和毅の印象について「普通の日本人だし、特にプランもないがポテンシャルも自分の方が上。余裕だよ」と自信満々に言い放った。興毅氏が気にした髭については、「試合前に切るかもしれないが、当日の気分しだい」と話し、顎を守るためかの問いには、手を広げて「そんなことはない」とジェスチャーした。
それでも最後はサービスショット
 慣れない会見に段々と口数が少なくなったメディナだが、最後に入場時の小道具として使う黒い大きなハンマーを渡されると、「俺の拳はハンマー! 対戦相手がもう振り下ろさないでくれと言ってくるほどだ」と得意げに振りかぶって見せた。はたして、その実力やいかに。