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[発表会見]2018.11.7

井上拓真 初の世界戦が決定!

伝統のWBCバンタムにアタック
 9月にマーク・ジョン・ヤップ(六島)との決定戦を制し、WBC世界バンタム級王座挑戦権を手にした井上拓真(大橋)の世界初挑戦が決まった。7日に都内のホテルで発表会見が行われ、井上は暫定王座を12月30日(日)の大田区総合体育館で同級2位のペッチ・CP・フレッシュマート(タイ)と争うことになった。
 当日は、WBO世界Sフェザー級チャンピオン伊藤雅雪(伴流)の初防衛戦とWBC世界Lフライ級チャンピオン拳四朗(BMB)の5度目の防衛戦が組まれ、トリプル世界戦として開催。イベントの模様はフジテレビジョン系列で全国生中継される。
安河内本部事務局長
 この暫定王座について、日本ボクシングコミッションの安河内剛本部事務局長は「現在、正規王座は長い間空位で1位と3位に決定戦を行うよう義務付けているが、中々行われない状況です。そこでWBCは2位ペッチと4位井上の暫定戦を承認し、12月1日に予定されている正規の決定戦が行われない場合はこの暫定戦を正規へ昇格することになっています」と説明した。
無傷の13戦目で狙う世界の頂点
 14戦全勝(11KO)のサウスポーをホームで迎えることが決まった井上は、掴みかけた世界戦を右拳の怪我で消滅させた2年前を思い出し、「悔しい思いをしてきたが、強い相手と戦い2年前よりキャリアを積んできたので今が良いタイミング。(世界は)必ず獲れる」と自信を示した。
兄弟で4団体制覇も夢じゃない
 同席した大橋秀行会長も「拓真は前回の怪我で一段と強くなった。相手は強敵だが間違いなく勝てる。WBA世界バンタム級王者の兄・尚弥がWBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)で優勝すれば3団体統一王者になる。拓真がWBCを獲れば兄弟でバンタム級4団体を制覇することになる」と大きな夢を描いた。
拓真は来週から熱海合宿を予定
 これに拓真は「兄弟で世界チャンピオンになるのが小さいころからの夢だったが、4団体の夢も叶えたい。課題はまだまだあるが、しっかり仕上げて挑みたい。サウスポーは苦手じゃないし、対策は万全。ここで勝たないとスタートラインに立てない」と話し、今や世界が驚愕する兄・尚弥に追いつくと、自身を奮い立たせた。