[試合後会見]2018.10.21
迫力の打ち合いに久留米が燃えた!
壮絶な打撃戦!
日本ウェルター級挑戦者決定戦、同級1位の別府優樹(久留米櫛間)対同級2位の永野佑樹(帝拳)が21日、福岡・地場産くるめで行われた。強打者同士の一戦は序盤に大きな山場が訪れた。
永野が挑戦権を獲得
初回は地元の期待を背負う別府が豪打で脅かしたが、永野は冷静に反応すると2回に左ストレートを振り抜き先制のダウンを演出。ペースを握った永野は、左ストレートを軸に積極的に攻め立てた。中盤、流れを変えたい別府は、右ストレートを伸ばすが打ち終わりに左を浴びる。し烈なペース争いが繰り広げられたが、永野が左ストレート、ボディ攻撃でジャッジに攻勢をアピール。別府は8回に距離を詰めて持てる力を振り絞り猛反撃。永野を攻め立てたが、距離を取られ捉えることができなかった。1~5ポイント差をつけた永野が、敵地で価値のある勝利を収めた。
これまでの苦しい試合を乗り越えた経験が活きた
13連勝を飾った永野は、「初回に相手のパンチを受けたが思っていた以上ではなかった。右のオーバーハンドを外して左を打つことと、ボディへパンチを集めることを意識した。今日は少しは練習の成果を出せたと思う」と安堵の表情を浮かべた。タイトル初挑戦の権利を得た永野は、「これからも一生懸命に練習して必ずベルトを巻きたい」と拳を握った。
あと半歩届かなかった
一方、20戦目で初黒星となった別府は、「予想以上に相手の距離が遠く感じて攻めあぐねた。最終ラウンドのアッパーからの右クロスを早い段階で出したかった」と話し涙で頬を濡らした。それでも、王者への夢は諦めないと語ると、「またここから這い上がります!」と前を向いた。
採点表