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[試合結果]2018.10.14

WBSS準々決勝テテvsアロイヤン

WBO世界バンタム級タイトルマッチ
 WBSS(ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ)バンタム級準々決勝、WBO(世界ボクシング機構)世界バンタム級タイトルマッチが13日(日本時間14日)、ロシア・エカテリンブルグで行われ、王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)と挑戦者でWBO同級6位ミーシャ・アロイヤン(ロシア)が拳を交えた。7日に横浜アリーナでWBA世界同級王者の井上尚弥(大橋)が、元世界王者のファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)を瞬殺して世界中に衝撃を与えてはじまったWBSSバンタム級トーナメント戦。井上のライバル王者テテは準決勝にコマを進めることができたのか?それとも五輪メダリストのアロイヤンが5戦目で世界の頂点に立ったのか――。
テテが初回からダウンを奪う!
 サスウポー同士の一戦は王者のテテがジャブ、ワンツーで積極的な攻撃を仕掛ける形でスタート。ラウンド残り20秒テテはワンツーからの返しの右フックを放つと、アロイヤンはバランスを崩してキャンバスに手を突いた。後手に回ったアロイヤンは懐に入ろうとするがテテの伸びのあるパンチに突破口を開けず。序盤はテテが体格のアドバンテージを活かしポイントを重ねた。
テテが判定勝ちで準決勝に進出
 中盤に入ってもテテは、無理をせずジャブから組み立てショートの左アッパーで迎え撃つ展開が続く。9回、アロイヤンは流れを変えるべく右フックから攻めるがパンチは空を切ってしまい会場を盛り上げることができない。10回、偶然のバッティングでアロイヤンは左眉をカット。一矢報いたいアロイヤンだが、距離が噛み合わず11回にはホールディングの反則で減点1が課せられた。終盤は、テテがジャブで顔を弾くがクリンチの場面が多く大きな山場が訪れないままラウンドが進んだ。114-111×2、114-110×1でテテが3度目の防衛に成功し、WBSS準決勝に進んだ。