[試合後談話]2018.10.12
中川麦茶と岡本ナオヤ! 激戦を制したのは?
中川と岡本の一歩も引かない打撃戦
日本Sバンタム級1位の中川麦茶(29=角海老宝石)と同級2位の岡本ナオヤ(30=東京拳闘会)が12日に後楽園ホールで開催された「チャンピオンカーニバル挑戦者決定戦」で激突。序盤から激しい打撃戦を繰り広げ会場を盛り上げた。
中川が競り勝った
序盤は、長身の中川がジャブから右ストレートを好打しペースを掌握。しかし、岡本は3回から距離を詰めて回転のある連打で攻め立てると、ボディにもパンチを集めポイントを挽回。中盤以降は大声援に後押しされ、足を止めての打ち合いで互角の展開となった。7回、岡本は偶然のバッティングで左目上をカット。さらに頭がぶつかり中川は減点1が課せられる。その後、岡本の傷が深くなり負傷判定となった。前半にポイントを取った中川が2-0の判定勝ちを収めた。
コンディション作りが重要と再認識
激戦を制し来年の日本王座挑戦の権利を得た中川は試合を振り返り、「バッティングの減点があったのでやばいと思ったが、右を何発も当てていて相手はダメージがあったので手応えはあった」と安堵の表情を浮かべた。3ラウンドから足が止まったと反省した中川は、「今日のボクシングは自分のスタイルではなかったので、次戦ではしっかり本来の出入りのボクシングをしたい」と飛躍を誓った。
思っていた以上に差はなかった
一方、果敢に打ち合うも惜敗した岡本は、「先入観を持って戦ってしまった。3ラウンドからペースを取れたが、1~2ラウンドが良くなかった。自分はスロースターターと言われてきたが、それを払しょくすることができなかった。相手はごまかし方が上手かった」と序盤の失点を悔やんだ。それでも、自ら格上と話していた中川と、互角の打ち合ったことには手応えを感じたようで、「自分自身に期待している。これから大きく後退しないようにしたい」と前を向いた。
採点表