[東京五輪]2018.10.12
高1から全日本無敗の釘宮智子が再起
高校の同級生だった拳四朗と釘宮(左)
奈良朱雀高校1年で全日本女子大会に参加し、2015年全日本女子選手権までこの大会無敗を守った釘宮智子(27=警視庁)がケガの治療と就職活動を終えて、来月初めの全日本女子選手権の東京都予選にフェザー級でエントリーしている。2016年リオ五輪の予選で敗れた以降も再起の噂があった釘宮だが、当時は警察学校での生活に勤しみ、ここ3年間はボクシング界にとって沈黙の状態にあった。
母校・平成国際大学でも練習する
東京五輪への思いが実って、先日、警視庁にもボクシングクラブが発足。これを機に釘宮はSNSを通じて「色々考えましたが、再チャレンジすることに決めました」と挨拶していた。
ボクシングは中学2年のときに他界した父への誓いも込められている。
「当時の私は反抗期で叱られてばかりだったけど、ボクシングだけは真面目にがんばっていたから、お葬式のときに“ボクシングでは一番になるからね”と言ってお別れしたんです。しばらくしてオリンピック種目になって、母や祖母は今もボクシングをやっていることを喜んでくれるので、家族孝行の意味も込めて東京を目指します」
ボクシングは中学2年のときに他界した父への誓いも込められている。
「当時の私は反抗期で叱られてばかりだったけど、ボクシングだけは真面目にがんばっていたから、お葬式のときに“ボクシングでは一番になるからね”と言ってお別れしたんです。しばらくしてオリンピック種目になって、母や祖母は今もボクシングをやっていることを喜んでくれるので、家族孝行の意味も込めて東京を目指します」
世界女子で経験を積みたい渡邉
フェザー級では渡邉綾音(日本体育大)が昨年度の成年の部で全日本王者となり、来月にニューデリーで行われる世界女子選手権にも派遣される。また、高校生では入江聖奈(米子西高)が世界女子ユース選手権で、2年連続の銅メダル獲得を果たすなど、非凡な活躍を続けており、フライ級に充実度が集中してしがちな日本女子で、フェザー級にも興味深い新旧対決が期待できそうだ。