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[公開練習]2018.10.11

村田諒太「あとはベガスの乾燥対策のみ」

今や試合広告が都内をジャックしている
「100%の準備ができた。あとは湿気の少ないラスベガスの生活に溶け込んで万全になる」と、丁寧な調整が印象的なWBA世界ミドル級王者は自信を隠さない。10月20日(日本時間21日朝)に米国ネバダ州ラスベガス・パークシアターで同級2位ロブ・ブラント(米国)と2度目の防衛戦に臨む王者・村田諒太(32=帝拳)が、11日、東京・神楽坂にある帝拳ジムで公開練習に臨んだ。試合は日本時間の21日午前10時からスポーツ専門のOTTサービス『DAZN』で生中継される。

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一番左から浜田代表・村田・田中氏
 練習前の会見には、村田を浜田剛史・帝拳ジム代表と田中繊大トレーナーが両サイドに座る形で同席した。
 まずは浜田代表が「疲れも順調に抜けてきている。“とにかく勝つ”を通り越して“ノックアウト”を目指し、村田の名をアメリカ全土に広めたい」と力強くコメントした。田中トレーナーは「試合が決まった頃に体調を崩したが、計70ラウンドのスパーリングを行えた。心身ともに充実しているので、挑戦者対策も言えはしないがよくできている」と信頼を寄せた。
元MMA王者・三浦との公開スパー
 村田は「新しいことを色々試したので、いい時期も悪い時期もあったが、頭の中もまとまっている」と好調を口にした。どうまとまっているのかという問いについては「とりあえず“散らかっていない”ということ。でも言葉で“こうなんですよ”って言うと崩れてくる。ゴルファーって“どうやって打つんですか?”って聞くと崩れるらしいんです」と自身もその傾向を興味深そうに語った。
バッグを打つにも注目度が高い
 公開練習では柔軟体操からシャドーボクシングに移り、三浦広光との2ラウンドのスパーリング。お互いに力をセーブした最終調整といった様子で消化し、3ラウンドのミット打ち、3ラウンドのサンドバッグ打ちのあと、クールダウンのようにリラックスした縄跳びを終え、柔軟体操で終わらせた。
「競技に貢献したい」と語った村田
 新たな試みとなる『DAZN』での中継については「こうした文化が根づいて、スポーツ界のお金回りがよくなれば“日本チャンピオンはアルバイトと掛け持ちして当たり前”が“日本チャンピオンになったらお金持ちになれる”になるかもしれない。そういった可能性のあるものを一緒にできることにやりがいを感じている」と語った。