[前日計量]2018.10.10
ヤバい勅使河原弘晶を見せる!
アジア2階級制覇狙う勅使河原
前チャンピオン大竹秀典(金子)が世界挑戦のために返上した空位のOPBF東洋太平洋Sバンタム級王座を懸け、前WBOアジアパシフィック・バンタム級王者でOPBF同級5位の勅使河原弘晶(輪島功一S)とOPBF同級9位のグレン・サミンギット(比)が11日の後楽園ホールで激突する。その前日計量が都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、勅使河原はリミットちょうどの55.3kgで、サミンギットが300gアンダーの55.0kgで無事に一発パスした。
バンタム級から上げた勅使河原はこの笑顔
減量苦から解放された勅使河原は、フィリピン合宿で鍛え上げ一回り逞しくなった体を披露。「筋肉を落とすことなく仕上がった。明日は自分でも楽しみ。今まで出せなかった分のパワーを、ヤバい勅使河原を見せる」と声を弾ませた。また、「今回、長谷川さんからは体幹トレーニングや体の使い方を教えてもらった。しっかり結果を出して期待に応える」と話し、昨年のWBOアジア王座挑戦時から指導を仰ぐ元世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏に感謝した。
井上のように切って落とす!
相手は勅使河原が苦手と公言する左構えの選手だが、直近のWBOアジアパシフィック王座のV2戦では世界挑戦経験者のサウスポー帝里木下(千里馬神戸)を5回KOで退け、自信は増している。先日の世界戦でサウスポーを一発で切って落とした井上尚弥(大橋)が理想と話し、「今回は力づくだけじゃなく、臨機応変に戦いたい。相手は人生を懸けていると思うが、それは自分も同じ。何がなんでも倒して勝ちます」とアジア2冠制覇を誓った。
左ストレートが得意とサミンギット
一方、フィリピン王座を獲得した実績を持つサミンギットは、過去に山中慎介氏、大森将平(ウォズ)のスパーリング・パートナーとして来日した経験はあるが、日本での試合は今回が初。戦績24戦21勝(11KO)3敗の小柄なサウスポーは、「日本で試合をするのが楽しみだった」と笑顔を見せると、「勝つためにきたし準備はもうできている。自信はもちろんあるよ」と話し、会場を後にした。