[一夜明け会見]2018.10.8
拳四朗、年内にV5戦を希望!
父とともにV4のダブルピース!
昨年末のV2戦、5月のV3戦に続くKO勝ちで4度目の防衛に成功したWBC(世界ボクシング評議会)Lフライ級王者の拳四朗(25=BMB)が8日、都内のホテルで一夜明け会見を開き、報道陣に喜びの笑顔を振りまいた。
7日に横浜アリーナで開催された「FUJI BOXINGトリプル世界戦」のセミファイナルで、元IBF王者ミラン・メリンド(比)の挑戦を受けた拳四朗は、立ち上がりからジャブでコントロールすると、6回以降はワンツー、ボディ、アッパーをまとめ、レフェリーストップによる7回TKOで快勝した。
7日に横浜アリーナで開催された「FUJI BOXINGトリプル世界戦」のセミファイナルで、元IBF王者ミラン・メリンド(比)の挑戦を受けた拳四朗は、立ち上がりからジャブでコントロールすると、6回以降はワンツー、ボディ、アッパーをまとめ、レフェリーストップによる7回TKOで快勝した。
強豪メリンドを終始手玉に取った
的確なリードと冴えわたる距離感で実力者を攻略した拳四朗は、「今回は減量から上手くいった。リカバリーも良かった。自分のペースだったのでスタミナに余裕もあった。防衛を重ねるごとに自分がもとめている、もらわずに打つボクシングに近づいている」と語り、世界王者としての成長を実感。今後の目標を具志堅用高氏が持つ13度防衛の日本記録超えに定めた。
父の寺地永会長も「メリンドの強打は警戒していたが、(拳四朗の)ガードが下がっても距離を掴んでいたので、バックステップでよけることができた。昨日は作戦通り」と目を細め、「この子は短いスパンの方がコンディションは上手くいく」とし、年内のV5戦を希望。これに顔にキズ一つない拳四朗も「余裕です」と答えた。
父の寺地永会長も「メリンドの強打は警戒していたが、(拳四朗の)ガードが下がっても距離を掴んでいたので、バックステップでよけることができた。昨日は作戦通り」と目を細め、「この子は短いスパンの方がコンディションは上手くいく」とし、年内のV5戦を希望。これに顔にキズ一つない拳四朗も「余裕です」と答えた。
美味しいものを食べゆっくりしたい
フィリピン合宿後の減量を含む調整、試合への入り、内容とすべてが上手く運び、抜群の安定感を発揮した拳四朗だが、話がメインのWBSS準々決勝に出場したWBA世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)に及ぶと、僅か70秒の瞬殺KOに「持っていかれた感がすごい。僕のインパクトを消されたが、あれはしょうがない」と脱帽。アマチュア時代にスパーリングで手を合わせていた頃を思い出し、「あの時も強いと感じたが、今はヤバい。(井上を上回るなら)10秒ぐらいで決めないと」。「でも僕は勝ち続けていくだけ。コツコツとやっていくしかない」と話し、防衛ごとに増えるSNSインスタのフォロワー数を励みにした。
もう一本のベルトはWBCから会長に贈られたもの
しかし、拳四朗をさらにガッカリさせる出来事が試合当日にあった。宿泊先のホテル近くのファミリーレストランでスタッフと昼食をとった時のことだ。26歳の拳四朗より若いと思われる女性店員にドリンクバーを頼んだところ、小学生と間違えられ子供用にされそうになったそうだ。これにはいくら童顔の拳四朗と言えども仰天。記者に「凄くないですか? あまりに驚いて26歳とは言えなかった」と打ち明け、ショックを受けていた。
次戦は年末か!?
それでも「一万人収容の会場はデカかった。WBSSの演出もキレイで入場から楽しめた」と気を取り直し、「今後は誰が相手でも構わない。勝ち続けていけば知名度も付いてくる」と更なる高みを目指した。
世界戦3連続KO勝ちで現役日本人世界王者のなかで最多となるV4、同時に無傷の連勝記録を14に伸ばしたアメージングボーイ拳四朗。Lフライ級最強の称号を得る日も近いはずだ。
世界戦3連続KO勝ちで現役日本人世界王者のなかで最多となるV4、同時に無傷の連勝記録を14に伸ばしたアメージングボーイ拳四朗。Lフライ級最強の称号を得る日も近いはずだ。