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[国民体育大会]2018.10.7

福井国体では大阪が首位独走!

開催県は駅から国体モード
 開催中の第73回国民体育大会(福井しあわせ元気国体)で、4日から福井県産業会館で行われているボクシング競技では、6日、準決勝が行われた。個々の選手の成績を得点化した総合成績では、大阪が独走状態となっている。
難関突破を続ける晝田(右)
 成年女子で唯一実施されるフライ級では、2016年リオ五輪前から日本のトップに立ってきた和田まどか(福井県スポーツ協会)が、予選で新本亜也(美づ葉)を破って出場を決めてきた晝田瑞希(自衛隊体育学校)に1-4でポイント負け。晝田は今日の準決勝で同門の並木月海(同)も3-2で破って初優勝を狙う。反対ブロックからは河野沙捺(近畿大学)が堀内美沙紀(神奈川大学)に2回RSC勝ちで残った。晝田と河野は公式戦初対決になるが、練習では「相打ちが多い」らしく、晝田は、今回の出場選手で特に噛み合いの悪い相手と警戒する。河野は「優勝にも内容にもこだわりたい」とコメントした。
山村と1勝1敗で並んだ堤(右)
 男子少年の部では、ライト級の堤麗斗(習志野高校)が中学校時代に唯一黒星を喫した山村剣晋(芦屋学園高校)に5-0でポイント勝ち。反対ブロックからは木谷陸(泉尾高校)が優勝候補の一角だった堤龍之介(日章学園高校)に勝利して決勝に残った。木谷は「技術を潰すようなボクシングで決勝戦を突破したい」と打倒ホープに燃えている。
成長中の嶋田(右)を破った藤田(左)
 男子成年の部では、これまで国体のみ優勝の縁のないライト級の藤田健児(自衛隊体育学校)が嶋田淳也(駒澤大学)に3-2で勝って決勝進出。反対ブロックでは昨年度優勝の木村蓮太朗(東洋大学)が小林将也(巻総合高校教員)を破って決勝に残った。木村は「去年は持久力が底を尽きかけたところで負傷判定になったので運よく優勝できたけど、今回は運ではなく実力で優勝するつもり」と連覇にプライドを示した。
初回で終わった梅村対中島戦
 今年の上半期に好調だった森脇唯人(法政大学)は、昨日の準々決勝で中島玲(東京農業大学)に偶発的なバッティングによる負傷判定勝ち後、バッティングは故意であったと覆って反則負けになった。中島は今日の梅村錬(拓殖大学)との準決勝でその傷に限界が来て初回負傷RSC負け。
攻め一辺倒傾向を課題に挙げたシン氏
 今大会はJOC専任コーチとなったウズベキスタン人の元ソ連王者ウラジミール・シン氏も観察しており、出場選手たちについては「高校生は現段階で悪くないし、女子のレベルは高いと思う。ただし、階級が重くなるにつれ、充実度が下がるのが難点だ。強いパンチを当てたら、また動くのリズムが準備されていない」と長所と短所を挙げた。