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[試合後会見]2018.9.29

小浦翼が関西のホープとV3戦

小浦の右が光った!
 OPBF東洋太平洋ミニマム級王者の小浦翼(E&Jカシアス)が29日、後楽園ホールで開催された「DANGAN216」のセミファイナルに出場。12戦全勝(4KO)でOPBF同級8位の冨田大樹(堺東ミツキ)を迎えて3度目の防衛戦に臨んだ。世界を見据えた小浦が王者の強さを見せたのか?それとも関西の新鋭、冨田がベルトと世界ランクを奪ったのか――。
王者の力を見せつけた
 序盤から小浦がスピードを活かした攻撃で左フック、右ストレートを好打しペースを掌握。4ラウンド終了時は38-38、39-37、40-36で小浦がリード。冨田は距離を詰めてワンツーで攻めたが、小浦のテクニックに突破口を開けず。8ラウンド終了時の公開採点でさらに差を広げた小浦は、11回に右カウンターでダウンを奪った。しかし、ここを立ち上がった冨田は粘りを見せて手数を出したが小浦のペースを崩すことはできなかった。
絶対に世界を獲る!
 大差判定勝ちで3度目の防衛に成功した小浦は「今日は自分のやりたいことは出来たが倒し切らないといけない。世界を目指すなら、もっと鬼にならないとダメですね」と浮かない表情。無敗記録を更新し、世界への期待が高まる小浦。「課題を修正してあと1~2戦で世界戦ができれば」と抱負を語った。
キャリアの差を感じた
 一方、最後まで奮闘した冨田は「相手の方が技術が上なのは分かっていたので、インファイトしようと思ったが、テクニックで勝負してしまった。もっと捨て身覚悟で前に出て行かないといけなかった。挑戦者として情けないです」と唇を噛んだ。しかし、「自分はまだ20歳。ここから這い上がっていきます!」と再起を誓った。
採点表