ボクシングモバイルニュース
[海外ニュース]2018.9.29

HBOがボクシング放送撤退!

ケーブルテレビ局HBO(ホームボックスオフィス)
 米国ボクシング放送の中心となり数多くの名勝負を放映してきたケーブルテレビ局HBO(ホームボックスオフィス)が、長年続けてきたボクシング中継から撤退することを27日(日本時間28日)メディアに発表した。
米国ボクシング界随一の放送局の撤退
 ケーブルテレビ内のプレミアム・チャンネルとして、もう一方の雄、ショータイムとしのぎを削り合っていたHBO。ビッグマッチ直前に行われるドキュメンタリー番組、レギュラー放送やPPVの視聴数等で両局は競い合い、相乗効果を生んでは米国ボクシング界を盛り上げていた。しかし近年、親会社であるタイム・ワーナーの経営状態が悪化。ここ数年ではボクシングの予算が大幅に減少していた。さらにインターネットによるストリーミングサービスが新興勢力DAZN、老舗ケーブル・スポーツ局ESPNが手がけるESPN+などが出現し、米国内の視聴方法の多様化、中継番組の増加なども撤退に拍車をかけていた。
現時点で最後の放送予定となるジェイコブスvsデレビヤンチェンコ
 先日、放映されたゴロフキンvsカネロ2のPPVを始め、井岡一翔(米国)も参戦していた「SUPERFLY」シリーズなどもHBOが放送していた。現時点で同局の放映予定カードは10月27日(日本時間28日)に米国・ニューヨークで行われるIBF(国際ボクシング連盟)ミドル級王座決定戦、ダニエル・ジェイコブスvsセルゲイ・デレビヤンチェンコのみとなっている。今後、中継が増える可能性はあるが、年内が見納めとなる。