畑中建人がWBCユース王座に挑戦!

　ここまで6戦全勝(6KO)の畑中が初回からジャブを軸に左ボディを叩き、相手の体力を削ると、3回に思い切りの良い攻撃で襲いかかり、手が出なくなったルマーパサルからロープダウンを取った。さらに畑中は左フックを上下に決めペースを維持すると、5回にワンツーでダウンを追加。立ち上がってきたルマーパサルを滅多打ちにしてレフェリーストップ呼び込んだ。

　まずは無事に一本目のベルトを手に入れた畑中は、「ディフェンス重視の練習で臨んだ。2ラウンド目にくらい左足をつって、次のラウンドに右足もつっていた。片足だけでも未経験。ボディはしっかり打てたけど顔面を打つのに力が入りにくくなっていた。余計に早く倒したかった。とりあえずタイトルを穫れたので自分を褒めたい」と喜んだ。また、リングでの涙を聞かれ、「ホッとしたからかも。KOは常に意識している。(父である)会長のことは選手時代のドキュメンタリー映像を観て意識するようにしている」と話し、元WBC世界Sバンタム級王者の畑中清詞会長を目標に今後も精進すると誓った。

　一方、敗れたルマーパサルは「畑中はスピードがあってアッパーが強かった。ベリーグッドボクサー」。「最初のダウンはローブローだ。ただ、次に顎にもらったダウンは効いてしまった。畑中はもっと上のベルトを狙えるだろう」と称えた。

  また、第3試合ではアマチュア101戦のキャリアを引っ提げ7月にプロに転向した竹嶋宏心(松田)がフェザー級6回戦でキキ・マルシアノ(インドネシア)と激突。2回KOと、2戦目も豪快に倒した竹嶋宏心は「ボディが当たって効いていると思ったのでボディを中心に攻めた。緊張もなく試合をしていて楽しかった。大きな舞台の方が楽しめる」と満面の笑みを浮かべ、「とりあえず日本人と対戦したい。主戦場はフェザー級だが、チャンスがあるならSバンタム級でも戦いたい」と拳を握った。