今週の海外注目試合

　マッチルーム・ボクシングとDAZNによる大型契約の開幕戦となる、この3団体ヘビー級タイトルマッチ。試合会場もロンドンにある9万人収容のウェンブリー・スタジアムと、オープニングイベントに相応しい雰囲気の中で行われる。同スタジアムでジョシュアが試合を行うのは、昨年4月に9万人の大観衆を集めた元3団体王者のウラジミール・クリチコ(ウクライナ→引退)とのIBF世界ヘビー級タイトルマッチ以来となる。

　ジョシュアは一時、WBC(世界ボクシング評議会)同級王者のデオンタイ・ワイルダー(米国)との史上初のヘビー級4団体王座統一戦合意の報道がメディアを賑わせたが、その後に決裂。その間にWBAからポベトキンとの指名戦指令が下ったことにより防衛戦を行うことになった。

　元オリンピック金メダリスト同士の二人。ジョシュアは今年3月に英国カーディフでWBO王者のジョセフ・パーカー(ニュージーランド)と統一戦を行い、初の判定勝利で3団体統一王者となった。一方のポベトキンはそのアンダーカードで登場し、203cmのデビット・プライス(英国)とダウン応酬の末に5回TKO勝利している。ジョシュアはこの指名戦をクリア後、夢の"Undisputed (比類なき)"4冠王者となるため、ワイルダーとの王座統一戦を見越して来年4月13日に同じウェンブリー・スタジアムをすでに確保している。注目のヘビー級世界戦線が動き出す!