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[公開練習]2018.9.14

村田諒太「倒す気 満々です」

迫力の右ストレート!
 WBA(世界ボクシング協会)ミドル級王者の村田諒太(帝拳)が14日、都内の所属ジムでスパーリングを再開した。村田は10月20日(日本時間21日)に米国・ネバダ州ラスベガス・パークシアターで指名挑戦者で同級2位のロブ・ブラント(米)を迎えて2度目の防衛戦に臨む。体調不良のため約10日ぶりの実戦練習となった村田だが、破壊力のあるパンチで黒人のスパーリングパートナーを吹っ飛ばした。
 試合は当日インタネットスポーツチャンネル「DAZN(ダゾーン)」で独占生中継される。
初回からペースを握った
 先週火曜日のスパー後に風邪をこじらせ高熱を出した村田だったが、体調も回復しこの日からスパーリングを再スタート。WBC米大陸Sウェルター級王者のパトリック・デイ(米=18戦15勝6KO2敗1分)との打ち合いでは、足を使いながらスピードのあるジャブを放つデイに対し、ガードしながら鋭い左を返すと1分半過ぎには距離を掴んで得意の左ボディを叩き込んだ。続く回は強烈なワンツーでロープを背負わせデイを圧倒した。
世界王者の貫禄を見せた
 続いて登場したスティーブン・マルティネス(プエルトリコ=22戦18勝13KO4敗)とのスパーリングでも、積極的な攻撃で相手に付け入る隙を与えず。4回は手数を出すマルティネスの抵抗にあったが、ガードで決定打を避けてワンツーで襲いかかった。
自然体で臨んだ
 練習後に囲み取材に応じた村田は「病み上がりでさすがにスタミナはなかったが動き自体は良かった。ディフェンスもしっかりできていたので合格点。身体が慣れてきたら来週からラウンド数を上げていく」と手応えを掴んでいた。
倒したい気持ちが芽生えている
 今日の2人(デイ、マルティネス)は速いジャブを軸にスピードで勝負するタイプで仮想ブラントにぴったりの相手だ。今日のスパーリングのテーマを「2~3発打たれたら必ず1発ジャブを返すことを意識した」と語ると「強い左を当てていけばダメージを与えられる。判定までいく気はない。今度の試合は倒す気満々です」と闘志をむき出しにした。