ボクシングモバイルニュース
[前日計量]2018.9.10

秋の国内ビッグマッチ! 井上拓真VSマーク・ジョン・ヤップ

世界をかけて井上とヤップが激突!
 WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級挑戦者決定戦の前日計量が10日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、OPBF東洋太平洋同級王者でWBC世界同級3位のマーク・ジョン・ヤップ(六島)と同級9位の井上拓真(大橋)が会場に姿を現した。試合は明日の後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル」のメインにセットされている。
 試合の模様は9月16日(日)25:55~26:55でフジテレビ関東ローカルで録画放送される。
KOを狙う!
 先に秤に乗ったヤップはリミットちょうどの53.5kgでパス。計量後は餅入りスープとバナナ2本を平らげ笑顔を見せた。7月末から1ヶ月間、フィリピンからスパーリングパートナーを呼び井上対策を講じてきただけに、自信たっぷりに「相手は強いが私の方が強い」と気を吐いた。  
 2014年に六島ジムに移籍したヤップは、フットワークとジャブに磨きをかけると急成長。現在は10連勝中でOPBF王座を4度防衛している。フィリピンから世界王者を目指し日本にやってきたヤップのモチベーションは高い!
ヤップに勝つだけ
 続いて計量に臨んだ井上もリミットちょうどの53.5kgでクリア。余裕の表情を見せると、父の真吾トレーナー特製の参鶏湯(サムゲタン)と卵黄のニンニク醤油漬けを口にした。今回の試合に向けてWBO世界フェザー級3位のゼネシス・カシミ・セルバニア(比/カシミ)とスパーリングとのスパーリングを重ねた井上は、「強い選手との実戦練習で自信になった」とコメント。昨日、WBCベルトと同じグリーンに髪を染めタイトルをアピールした井上は、「相手の対策は特にしていない。いかに自分のボクシングを心掛けるかに集中する」と静かに闘志を燃やした。
どちらが勝ち残るか!?
 両者とも国内トップ選手を撃破してきており、まさに世界挑戦者決定戦に相応しい試合といえる。幾多の名勝負が生まれた後楽園ホールで明日、新たな歴史が刻まれるのか――。世界ランカー同士の生き残りをかけた闘いに期待したい!

■WBC世界バンタム級挑戦者決定戦
レフェリー:ブルース・マクダビッシュ(ニュージーランド)
ジャッジ:古田嚴一(日本)
ジャッジ:カテリーヌ・レナード(米)
ジャッジ:レイ・ダンセコ(フィリピン)
立会人:安河内剛(日本)