[公開練習]2018.9.3
田中陣営の秘密兵器とはーー。
田中恒成(畑中)
世界2階級制覇王者でWBO世界フライ級1位の田中恒成(畑中)が3日、名古屋市内の畑中ジムで練習を報道陣に公開した。田中は9月24日(月・祝)、武田テパオーシャンアリーナで開催される「SOUL FIGHTING」のメインイベントでWBO世界フライ級チャンピオンの木村翔(青木)に挑戦する。試合を3週間後に控えた田中は軽快な動きを見せ、順調な調整をアピールした。
練習前の会見
練習前に囲み取材に応じた田中は「コンディションは順調です、今は自分を作り上げることに集中しています」と落ちついた様子。それでも「日本人同士の戦いですし、緊張します」と話すと、「木村選手はスタミナとパワーを兼ね備えた選手。間違いなくすっごいキツイ試合になると思います。今回は倒して勝つというのもありますが、自分との戦いだと思っています」と厳しい試合展開を予想した。
畑中清詞会長
畑中清詞会長は「恒成が言うように木村チャンピオンはスタミナもあるし、非常に強いメンタルがある。今まで戦った相手としては最強でしょう。ヒリヒリする試合になると思いますよ」と語り、「恒成なら大丈夫、自信はあります」と最後は愛弟子の勝利を予想した。
4ラウンドの白熱のスパーリング
練習に向かった田中は入念なウォーミングアップ後、3月にフライ級転向初戦で拳を交えたロニー・バルドナド(比)を相手に4ラウンドの白熱のスパーリングを披露した。木村の映像を2週間見て研究したというバルドナドが左右のボディを強振したが、足を使った田中は、ジャブから鋭い左ボディを決め、終始好打を集めて仕上がりの良さをアピールした。
ロニー・バルドナド(比)
練習後、バルドナドは「タナカは非常に速く、追いかけても難しい。世界チャンピオンになると思いますよ。(滞在は)10日間の予定だが、私も世界チャンピオンの技術を学びたい」と目を輝かせた。
黄色のグローブで木村対策
会長室に届いた荷物には、木村が世界戦でパーソナルカラーとしている、黄色の練習用14オンスグローブが到着。畑中会長は「なかなかこの色のグローブがなくてようやく手に入った。目でなれることも大事、明日からこれをパートナーにつけさせる」と明かし、対策も万全だ。