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[海外ニュース]2018.9.4

今週の海外注目試合

米国・東のガルシアvsポーター、西のSuperfly3!
 今週の海外注目試合は9月8日(日本時間9日)に米国・東西で開催される興行にスポットを当てる。東はニューヨーク・ブルックリンのバークレイズセンターで行われるWBC(世界ボクシング評議会)ウェルター級王座決定戦。同級1位ダニー・ガルシア(米国)vs同級2位 ショーン・ポーター(米国)の元王者対決。そして西のカリフォルニア州イングルウッドで開催される「Superfly3」。メインイベントはWBC世界Sフライ級1位ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)vs同級7位フェリペ・オルクタ(メキシコ)のSフライ級12回戦。セミファイナルではWBO(世界ボクシング機構)Sフライ級王座決定戦、同級1位ドニー・ニエテス(比)vs同級2位アストン・パリクテ(比)。そして元世界3階級制覇王者の井岡一翔(米国)もWBC・WBO同級3位のマックウィリアムス・アローヨ(プエルトリコ)を相手に米国デビュー戦を迎える。
ダニー・ガルシアvsショーン・ポーター
 前王者キース・サーマン(米国)の負傷により返上となったWBC王座をサーマンに破れた者同士が争う決定戦。昨年3月にサーマンとの統一戦で2-1の判定で敗れたガルシア。2月にブランドン・リオス(米国)を相手にKO勝ちで復帰をはたし、今回の決定戦に臨む。対するポーターは、16年6月にサーマンのWBA(世界ボクシング協会)タイトルに挑むも僅差の判定負け。しかし、その後はアンドレ・ベルト(米国)、エイドリアン・グラナドス(米国)といった実力者に連勝し、タイトル戦を迎えることになった。元世界王者の両雄は、再びニューヨークのバークレイズセンターで世界王座復帰を目指す。
エストラーダvsオルクタ
 メインを務めるエストラーダは2月にシーサケット・ソールンビサイ(タイ)の持つWBCタイトルに挑戦するも2―0の判定で敗戦。復帰戦が再び「Superfly」の舞台となった。一方のオルクタは、14年に当時WBO世界Sフライ級王者のオマール・ナルバエス(アルゼンチン)に挑戦したが惜しくも2-0の判定で敗れた。現在5連続KO勝利で直近2戦をバンタム級で戦っているオルクタと、王座復帰に燃える万能型のエストラーダ。強打者同士の注目のメキシカン対決となった。
ニエテスvsパリクテ
 井上尚弥(大橋)が返上したことで決まったWBO世界Sフライ級王座決定戦。当初はニエテスの地元フィリピン・セブシティで行われる予定であった。ニエテスは2月に開催された「Superfly2」で、ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)を相手にIBF(国際ボクシング連盟)フライ級王座をKO勝利で防衛。その後同王座を返上し、今回の決定戦で4階級制覇を狙う。そして、これが初の世界挑戦となるパリクテは地域タイトルなどを獲得し、今回のチャンスをものにした強打者。技術のニエテスにパワーのパリクテが挑むという、比国人対決だ。
井岡一翔、米国デビュー戦!
 8月末に電撃復帰を発表した井岡一翔の米国デビュー戦。相手は歴戦の猛者、マックウィリアムズ・アローヨ(プエルトリコ)。「Superfly」興行を米国ケーブルTV局HBOと組み、プロモートを行っている360プロモーションズと契約した井岡にとっては、この復帰戦は昨年4月以来の試合となる。相手となるアローヨは前回の同興行でカルロス・クアドラス(メキシコ)に2-0の判定勝利で、WBC世界Sフライ級シルバー王座を獲得した。「新たなステージへ」井岡が世界4階級制覇の夢を新天地アメリカで目指す。