[アジア大会]2018.9.2
ウズベキスタンと中国の強さ色濃く
ボクシングは前回より成績低下
先月24日から行われてきた第18回アジア大会・ボクシング競技が9月1日に終了。日本勢では男子ライトウェルター級の成松大介(自衛隊体育学校)が銅メダルを獲得する中、男子7階級で5階級をウズベキスタンが制覇。女子3階級で中国が2階級を制覇する結果となった。ボクシングでの日本の総合成績は13位。アジア大会自体は2日に閉幕し、日本は全種目で金メダル75個(前回大会+47個)の結果を収めている。
表彰式後の成松大介
4年前の韓国・仁川大会でボクシングにおける日本は、男子フライ級・林田翔太(駒澤大)、同ライト級・清水聡(ミキハウス)、同ライトウェルター級・川内将嗣(自衛隊体育学校)が銅メダルを獲得。今大会では準々決勝で、女子フライ級の和田まどか(福井県体育協会)がパン・チョルミ(北朝鮮)に敗れ、メダルの期待が成松のみに託された。成松は準々決勝でサハム・エルジレ(イラク)に勝利。初回はスタミナをそぎ落とすためにプレッシャーをかけることに集中する中でも、被弾は少なくやや優勢、しかしペースを握り始めた2回、成松は飛び込んだ際に頭部をカットしてしまう。負傷判定で手が上がったのは成松だった。
準決勝の相手は、成松が大会前から「バタルスク・チンゾリグ(モンゴル)と並ぶ二強」と語っていたイクボルジョン・ホルダロフ(ウズベキスタン)。ホルダロフは、リオ五輪金メダリストのファズリディン・ガイブナザロフ(ウズベキスタン)がプロ転向後に代表格となり、昨年には早くも世界選手権準優勝を収めた強豪だ。それならば、いっそうベストパフォーマンスを心がけたい成松だが、頭に負った約2センチの傷に「どれだけの耐久力があるかわからないので、いつものようにブロックを固めて前進することにはリスクが高いと思った」と試合後に明かしている。意を決した成松は初回に距離を取った駆け引きを試みたが、思いの外、ジャッジのうち2者が成松を支持するなど、大物相手に善戦した。2回からはホルダロフが前進し、最終回までポイントを取られ、0-5で敗れたが、成松も手応えをつかんだように以下のようにコメントしている。
「今年は調子が上がらずにずっと悩んでいた。でも開き直って練習量を減らしたら、ようやく冴えてきて、今回も今年で一番よく動けた。“銅メダルは悔しい”とよく言うけど、表彰台に上がった自分以外の3選手は世界的にもトップクラスの強豪なので、ここに加われたことを誇りに思って東京五輪を目指したい」(成松)
準決勝の相手は、成松が大会前から「バタルスク・チンゾリグ(モンゴル)と並ぶ二強」と語っていたイクボルジョン・ホルダロフ(ウズベキスタン)。ホルダロフは、リオ五輪金メダリストのファズリディン・ガイブナザロフ(ウズベキスタン)がプロ転向後に代表格となり、昨年には早くも世界選手権準優勝を収めた強豪だ。それならば、いっそうベストパフォーマンスを心がけたい成松だが、頭に負った約2センチの傷に「どれだけの耐久力があるかわからないので、いつものようにブロックを固めて前進することにはリスクが高いと思った」と試合後に明かしている。意を決した成松は初回に距離を取った駆け引きを試みたが、思いの外、ジャッジのうち2者が成松を支持するなど、大物相手に善戦した。2回からはホルダロフが前進し、最終回までポイントを取られ、0-5で敗れたが、成松も手応えをつかんだように以下のようにコメントしている。
「今年は調子が上がらずにずっと悩んでいた。でも開き直って練習量を減らしたら、ようやく冴えてきて、今回も今年で一番よく動けた。“銅メダルは悔しい”とよく言うけど、表彰台に上がった自分以外の3選手は世界的にもトップクラスの強豪なので、ここに加われたことを誇りに思って東京五輪を目指したい」(成松)
表彰式にて
各級のメダリストは次の通り。
【女子】
[51kg]
金:Chang Yuan (中国)
銀:Pang Chol-Mi (北朝鮮)
銅:Lin Yu-Ting (中国台北)
銅:Nguyen Thi Tam (ベトナム)
[57kg]
金:Yin Junhua (中国)
銀:Jo Son-Hwa (北朝鮮)
銅:Huang Hsiao-Wen (中国台北)
銅:Nilawan Techaseup (タイ)
[60kg]
金:Oh Yeon-Ji (韓国)
銀:Supaporn Srisondee (タイ)
銅:Huswatun Hasanah (インドネシア)
銅:Choe Hye-Song (北朝鮮)
【男子】
[49kg]
金:Amit Panghal (インド)
銀:Khasanbay Dusmatov(ウズベキスタン)
銅:Wu Zhonglin (中国)
銅:Carlos Paalam (フィリピン)
[52kg]
金:Jasurbek Latipov(ウズベキスタン)
銀:Rogen Ladon (フィリピン)
銅:Azat Usenaliyev (キルギス)
銅:Yuttapong Tongdee (タイ)
[56kg]
金:Mirazizbek Mirzakhalilov(ウズベキスタン)
銀:Jo Hyo-Nam (北朝鮮)
銅:Xu Baixiang (中国)
銅:Sunan Agung Amoragam (インドネシア)
[60kg]
金:Shunkor Abdurasulov(ウズベキスタン)
銀:Erdenbaat Tsendbaatar (モンゴル)
銅:Rujakran Juntrong (タイ)
銅:Shan Jun (中国)
[64kg]
金:Ikboljon Kholdarov(ウズベキスタン)
銀:Battarsukh Chinzorig (モンゴル)
銅:成松 大介 (日本)
銅:Wuttichai Masuk (タイ)
[69kg]
金:Bobo-Usmon Boturov(ウズベキスタン)
銀:Aslanbek Shymbergenov (カザフスタン)
銅:Sailom Ardee (タイ)
銅:Zeaad Eshaish (ヨルダン)
[75kg]
金:Israil Madrimov(ウズベキスタン)
銀:Abilkhan Amankul (カザフスタン)
銅:Vikas Krishan (インド)
銅:Eumir Marcial (フィリピン)
【女子】
[51kg]
金:Chang Yuan (中国)
銀:Pang Chol-Mi (北朝鮮)
銅:Lin Yu-Ting (中国台北)
銅:Nguyen Thi Tam (ベトナム)
[57kg]
金:Yin Junhua (中国)
銀:Jo Son-Hwa (北朝鮮)
銅:Huang Hsiao-Wen (中国台北)
銅:Nilawan Techaseup (タイ)
[60kg]
金:Oh Yeon-Ji (韓国)
銀:Supaporn Srisondee (タイ)
銅:Huswatun Hasanah (インドネシア)
銅:Choe Hye-Song (北朝鮮)
【男子】
[49kg]
金:Amit Panghal (インド)
銀:Khasanbay Dusmatov(ウズベキスタン)
銅:Wu Zhonglin (中国)
銅:Carlos Paalam (フィリピン)
[52kg]
金:Jasurbek Latipov(ウズベキスタン)
銀:Rogen Ladon (フィリピン)
銅:Azat Usenaliyev (キルギス)
銅:Yuttapong Tongdee (タイ)
[56kg]
金:Mirazizbek Mirzakhalilov(ウズベキスタン)
銀:Jo Hyo-Nam (北朝鮮)
銅:Xu Baixiang (中国)
銅:Sunan Agung Amoragam (インドネシア)
[60kg]
金:Shunkor Abdurasulov(ウズベキスタン)
銀:Erdenbaat Tsendbaatar (モンゴル)
銅:Rujakran Juntrong (タイ)
銅:Shan Jun (中国)
[64kg]
金:Ikboljon Kholdarov(ウズベキスタン)
銀:Battarsukh Chinzorig (モンゴル)
銅:成松 大介 (日本)
銅:Wuttichai Masuk (タイ)
[69kg]
金:Bobo-Usmon Boturov(ウズベキスタン)
銀:Aslanbek Shymbergenov (カザフスタン)
銅:Sailom Ardee (タイ)
銅:Zeaad Eshaish (ヨルダン)
[75kg]
金:Israil Madrimov(ウズベキスタン)
銀:Abilkhan Amankul (カザフスタン)
銅:Vikas Krishan (インド)
銅:Eumir Marcial (フィリピン)