ボクシングモバイルニュース
[発表会見]2018.7.19

木村翔が中国でV2戦! バナナでパワーアップ!?

木村翔(青木)が2度目の防衛戦
 WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の木村翔(29=青木)が19日、都内のホテルで次戦の発表会見を開いた。木村は7月27日(金)、中華人民共和国・青島(チンタオ)体育センター(1万人収容)で同級4位のフローイラン・サルダール(29=比)を迎えて2度目の防衛戦に臨む。木村は会見後のフォトセッションの前に元プロレスラーでチャイナ大会実行委員会スポークスマンの安生洋二氏から皮ごと食べられる「ともいきバナナ」をプレゼントされた。
体調も問題なし
 昨年の大晦日に五十嵐俊幸(帝拳→引退)を相手に初防衛を果たしてから約7ヶ月。試合が具体化したのは6月中旬だったという。急な試合決定にも「それは相手も同じこと」と意に介さず。初防衛戦後にはボクシング一筋の生活となり、「自分にプレッシャーをかけるため」と5畳1間のアパートから24階建ての高層マンションに引越した。「チャンピオンになって1年が経ち、人生が180度変わった。これからまだまだ変えていきたい」とベルトを譲る気はないと拳を握った。
井上拓真に善戦した
 対戦相手のサルダールは戦績31戦28勝(19KO)2敗1分。2016年9月に神奈川県座間市で現WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級9位の井上拓真(大橋)と対戦。2度のダウンを奪われて判定負けを喫したが、初回にダウンを奪っている実力者だ。井上戦後は5戦全勝(5KO)と復調し、さらに弟のビック・サルダールは、13日に神戸で山中竜也(23=真正)からWBO世界ミニマム級王座を奪取した。兄のフローイランも世界王座獲得に闘志を燃やす。
フィリピン人とは初対戦
 サルダールの映像を見たという木村は「リーチが長くてパンチがある。前半が強いので耐えて後半に勝負する。タフな試合になるのは覚悟している」と挑戦者を警戒。サルダールのリーチは178㎝と木村とは9㎝の差があるが「どう違うのか楽しみな部分がある。チャンピオンとして経験しておきたい」と頼もしいコメントを残した。
2度目の中国のリング
 五輪連覇の国民的スーパースター・ゾウを破り中国で一躍人気者となった木村は、中国のメディアやイベントに出演する機会が多く、今や卓球の福原愛の次に有名な日本人アスリートとなった。今回の試合は「CCTV5」(中国中央電子台のスポーツチャンネル)で中国全土に生中継される。
世界戦に相応しい試合をしたい
 中華人民共和国・上海で歴史的快挙を達成してから1年。王者になり大きく成長した木村が、再び中国で王座防衛という大きな仕事を成し遂げにいく! 木村は24日に決戦の地へと向かう。