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[試合後談話]2018.7.12

ベルトを目指し日本ランカーが奮闘!

永田が完勝した
 タイトル初挑戦を目指す日本スーパーライト級2位の永田大士(28=三迫)が12日、後楽園ホールで開催された「三迫一門会.66」のメインイベント、スーパーライト級8回戦でジミー・ボルボン(25=比)と対戦した。試合は初回からサウスポー永田がワンツーを決めて優位に進めた。
自分を把握しながら戦えた
 リズムに乗った永田は左を当ててダメージを与えていくと、4回に左ストレートで先制のダウンを演出。5回、コーナーに詰めて連打でフィニッシュに持ち込んだ。

 付け入る隙を与えず圧勝した永田は「重心が浮かないことを意識しながら戦った。バランスは悪くなかったが踏み込み過ぎてしまった。ただ、途中から修正できたことが収穫です」とコメント。三迫貴志会長は「課題はあるが最後は仕留めることができて良い内容だった」と語り、「秋に行われる挑戦者決定戦を含めて総合的に判断したい」と話した。
古橋が打撃戦を制した
 セミファイナルではスーパーバンタム級8回戦で日本同級9位の相川学己(24=三迫)と日本同級13位の古橋岳也(30=川崎新田)が激突。古橋が距離を詰めて左フックを繰り出せば、相川は長いリーチを生かしワンツー、右アッパーで対抗した。2回、古橋はプレスをかけて左フックを好打すると連打で攻勢。3回、守勢を強いられていた相川は、右ストレートでダウンを奪った。その後は激しく打ち合ったが、古橋の回転力が勝ると上下に打ち分けた。最後は古橋がパンチをまとめたところでレフェリーが試合を止めた。
頭から突っ込む癖を修正したい
 ダウンを挽回した古橋は「タイミングの良い右をもらってしまった。ダメージはなかったが追撃されないように気をつけた。序盤に勝負をかけるのがテーマだったが、試合の組み立て方が下手だった」と冷静に試合を振り返った。相川を撃破したことで挑戦資格を得る日本ランク12位以内を濃厚とした。「今すぐにタイトル戦という心境ではないが、ベルトを獲ってジムに恩返しがしたい」と抱負を語った。
強さを見せつけた
 これが53戦目のリングになる元日本・WBOアジアパシフィック・ライトフライ級王者の堀川謙一(38=三迫)は50.0kg契約8回戦で高梨直人(34=TEAM10COUNT)と拳を交えた。ランキング奪取に闘志を燃やす高梨が、前に出て手数を出したが、堀川は単発の左ボディを決めて技巧派ぶりを発揮。その後もしつこくボディを叩き後退させた。5回、堀川は連打で追い詰めるとタオルが投入された。
今日の出来は50点
 5連勝を飾った堀川は「やりづらくて相手のボクシングに付き合ってしまった。もっとクールに淡々と試合を進めたかった。自分の思い通りにはいかないですね」と反省の弁が口を突いた。現在日本ランキング1位の堀川は「とにかく日本王者に返り咲く」と秋に予定されている最強挑戦者決定戦を目指す。