[試合後会見]2018.6.14
まさに死闘!
激戦となった王座決定戦
WBOアジアパシフィック・スーパーフライ級王座決定戦が14日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」で行われ、元日本同級王者でWBOアジアパシフィック同級1位の船井龍一(32=ワタナベ)と元WBO世界同級1位でWBOアジアパシフィック同級3位ワルリト・パレナス(34=比/森岡)がベルトを争った。
船井が逆転KO勝ち
初回はパレナスが船井のジャブに合わせて右フックを叩き込み腰を沈めさせると、プレスをかけて攻勢を仕掛けた。守備に時間を費やしていた船井だが、3回から左ボディを決めて反撃。しかし、パレナスは左右フックで襲い掛かりペースを渡さなかった。6回、船井は右ストレートでグラつかせると連打でダウン寸前まで追い込んだが、このラウンドで右目上をヒッティングで、左目上を偶然のバッティングでカット。パレナスはこの機会に強引な攻めで船井を後退させ勝利への執念を見せた。8回、船井は上下にコンビネーションを散らし防戦一方にさせると右カウンターから連打でダウンを奪った。なんとか立ち上がろうとしたパレナスだが体がいうことを聞かず、10カウント。死闘を制した船井が2本目のベルトを手にした。
自分を高めていきたい
激戦を勝ち抜いた船井は「序盤は様子を見ていく作戦だったが、見ることができない自分もいた。ポイントは取られていると思った。世界レベルの選手に勝つことができて自信がついた」と喜びに浸った。
区切りの30勝目を挙げ「価値のある勝利です」と声を弾ませると、「できるだけ早く世界戦をしたい。準備は整っている」と前を見据えた。
区切りの30勝目を挙げ「価値のある勝利です」と声を弾ませると、「できるだけ早く世界戦をしたい。準備は整っている」と前を見据えた。
相手はスタミナがあり強かった
一方、強烈なパンチで船井を追い詰めたが、最後はキャンバスに沈んだパレナスは「前半から飛ばし過ぎて7ラウンドにはスタミナが切れてしまった。もっと練習しないといけないネ」と反省の弁を述べた。しかし、横にいた森岡和則会長に「根性があったよ。よく頑張ったよ」と労いの言葉をかけられると笑顔を見せた。
採点表