[ニュース]2011.4.21
佐々木、ダウンも…
左:金 右:佐々木
20日、後楽園ホールで開催されたダイナミックグローブのメインイベントでは、東洋太平洋スーパーライト級王者・佐々木基樹(帝拳)2度目の防衛戦がラインナップ。韓国同級王者・金判洙(韓国)を挑戦者に迎えた佐々木は、ジャブで試合を組み立てるが3回、右ストレートを打ち合う打撃戦となり、打ち合いのなか、金の右フックで痛恨のダウンを奪われた。
2度目の防衛に成功
立ち上がる佐々木はダメージが深い。左ボディ・左アッパーで金の攻撃を辛うじて凌ぎ、ジャブで主導権を奪い返すと5回、佐々木のワンツーに金の膝が落ちる。佐々木はこのチャンスを見逃さず、ワンツー・左フック・右クロスと怒涛の連打を韓国の若き挑戦者に打ち込む。王者・佐々木がベテランの意地でダウンを跳ね返し、逆転TKOで2度目のタイトル防衛に成功した。
善戦した韓国王者
試合後の控室で挑戦者・金は、ダウンを奪った右フックについて「練習していた。右のパンチには自信がある」と笑顔を見せ、王者・佐々木の印象を尋ねられると「思っていた通り。佐々木選手は素晴らしいテクニックだった」と、王者の強さを認めた。
控え室での佐々木
一方、2度目の王座防衛に成功した王者・佐々木がドクターチェック終了後、控室で会見を開いた。3回のダウンシーンを聞かれ「演出が過ぎた。記憶が無くなった。セコンドに右をもらったのかって聞いてしまった。全く試合のことは覚えていない」と、逆転TKOも悔しさを滲ませた。
最後には佐々木にも笑顔
記者から、ダウン後の試合は本当に覚えていないかと問われると「覚えていない。1回倒れたのしか覚えてない。危なかった。でも俺が勝てたから良いか。勝てて良かった(笑」と、安堵の表情。
最後に勝因について「キャリア10数戦そこそこの若造に覆されるわけにはいかない。負けられないでしょう。僕はキャリア45戦。意地で勝ちました。だけど良い勉強になった。最後は総合力の差」と、格の違いに笑顔を見せた。
最後に勝因について「キャリア10数戦そこそこの若造に覆されるわけにはいかない。負けられないでしょう。僕はキャリア45戦。意地で勝ちました。だけど良い勉強になった。最後は総合力の差」と、格の違いに笑顔を見せた。
世界に一歩前進か
「世界のオファーがあればどこにでも行く。階級を落とす覚悟もある」と話す佐々木。はたして2度目のチャンスは訪れるのか…。