小坂駿が和歌山でタイトル初挑戦

　小坂はジャブで先制するも、ラクィネルのパワーボクシングに屈した。開始から距離を掌握した小坂が、右ボディストレートを決めペースを握ったが、焦りを見せないラクィネルが徐々に距離を詰め、左ショートストレートを当てた。すると4ラウンド、距離が詰まったところでラクィネルが左フックをドンピシャのタイミングで決めてダウンをゲット。カウント9で立ち上がった小坂だが、足元が定まらず10カウントが数え上げられた。ラクィネルが初防衛に成功した。
 

　ベルトを守ったラクィネルは「コサカはとても良いボクサーだった。フェアプレーでスポーツマンシップがあった。試合を決めたパンチは左フック。これはずっと練習していたものだ。勝てて神に感謝している」と喜びを爆発させた。
 

　一方、悔しい敗戦となった小坂は「練習していたことを後半に出していくつもりだったが、終わってしまった。ラクィネルのパンチは効いた。モロにもらってしまった」と肩を落とした。