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[試合後会見]2018.5.15

日本Sウェルター級新王者はどちらの手に?

新藤の左が炸裂
 前王者の井上岳志(ワールドスポーツ)の返上により空位となった、日本スーパーウェルター級王座決定戦が15日、後楽園ホール開催「DANGAN212」のセミファイナルで行われた。同級1位の新藤寛之(31=宮田)と同級2位の丸木凌介(27=天熊丸木)の試合は、サウスポー新藤が左ストレートで先制攻撃を仕掛けた。
新藤が2階級制覇を達成
 初回、新藤はプレスをかけて左を好打すると、ラウンド終盤に左ストレートでダウンを奪った。好スタートを切った新藤は、上下に打ち分けると返しのパンチも冷静に反応。後手に回った丸木は、ジャブから立て直しを図るが、クリーンヒットが奪うことができない。前半終了時の公開採点は48-46×1、49-45で新藤がリードした。それでも7回、丸木は距離を詰めて左ボディで反撃すると、体力の消耗が激しい新藤にワンツーを決めてロープを背負わせた。10回、丸木は前に出て手数を出したが、新藤も巧みなクリンチワークで決定打を回避。ジャッジに委ねられた採点は3者ともに1ポイント差で新藤を支持した。
どちらが勝ってもおかしくなかった
 接戦を制し再び腰にベルトを巻いた新藤だが「今日は最初から攻めていこうと思っていた。内容は良くなかった。勝てたことだけが収穫です」と笑顔は少なかった。「これからはチャンピオンと認められる内容で勝っていきたい」と前回は果たすことができなかった初防衛戦をクリアしたいと語った。
ボディは手応えがあったが…
 一方、後半追い上げたが惜敗した丸木は「ダウンしたことでパンチをもらわないようにしてしまった。動き過ぎるとまた左をもらうのではないかと躊躇してしまった」とスパーリングも含めて初めてだという初回のダウンを悔やんだ。この試合に負けたら引退することも考えていた丸木だが「これでは辞められない」と3度目のタイトル挑戦に向けて再起を誓った。
採点表