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[試合後会見]2018.4.14

世界を狙う久田哲也のV3戦

序盤は右:板垣が善戦
 日本ライトフライ級王者の久田哲也(ハラダ)が14日、エディオンアリーナ大阪・第2競技場で指名挑戦者の板垣幸司(広島三栄)を迎え、3度目の防衛戦に臨んだ。キャリア15年目のベテランにして、昨年2度の防衛戦はすべてKO勝ちと安定感を誇る33歳の久田は、主要4団体で一桁台に入る今、世界を手繰り寄せるためにも内容がもとめられる一戦となった。
 一方、昨年10月の挑戦者決定戦を勝ち上がり初の日本王座挑戦権を手にした板垣も、この試合の翌日に35歳の誕生日を迎える古豪。タイトルとともに久田の世界ランクを奪うべく、的確なジャブで組み立て序盤の主導権を握った。
 その後も試合巧者ぶりを発揮しプレスの久田に空を切らせるが、後半に入ると足が止まりはじめ、久田の左フックを浴びるシーンが目立った。前半は思うようにボクシングをさせてもらえなかった久田だが、粘り強く板垣を追い続け、後半は有効打で上回り判定2-1で辛勝。指名試合をクリアし、3度目の防衛に成功した。
 世界挑戦を前に思っていたほどの内容を残せなかった久田に対し、原田実雄会長は「こちらの負けはない。ジャッジ1人が負けをつけていたのがよくわからない」としながら「久田はボクシングが下手やな」と、ここからの成長に期待した。
反省しかないですねと久田
 その久田は「7ラウンドのバッティングで前が見えなくなって焦りました。本当に良い勉強になった」と振り返り、世界挑戦に向けて「こんな試合をしていて言うのは恥ずかしいですが、やれる自信はあります。次はどういった試合になるかわかりませんが、しっかりこの経験を生かします」と前を向いた。
勝てたと思った 悔しいと板垣
一方、敗れた板垣は「悔しいです。やれることはやったので勝てたと思ったが…。もらったのは左フックだけ」と判定に不満をもらした。
採点表