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[アジア競技大会]2018.4.10

田中恒成の兄・亮明が日本代表決定

社会科教師でもある田中
 4月8日、大阪・吹田にある関西大学のキャンパス内では、今年の8月から9月にかけてインドネシアのジャカルタで行われるアジア競技大会ボクシング競技出場者を最終決定するために、フライ級の王者・馬場龍成(東洋大)とリオ五輪テストイベント優勝など経験豊富な田中亮明(中京高校・教)の選考試合が行われた。田中は世界2階級制覇王者の田中恒成(畑中)の実兄。
世界選手権会場での馬場と田中
 ジャカルタ・アジア大会には、基本的には先月23日に宮崎市総合体育館で行われた第1回山根杯の勝者がエントリーされるが、その前に田中がバンタム級からフライ級に戻すことを表明したため、同杯では田中は出なかったものの、フライ級で選考試合を行うことになったという。
「今度こそ五輪出場」が目標
 2月のアジア大会テストイベントで右目の上を負傷している田中は、調整不足もあって、馬場の果敢な攻めに苦戦したが、2回に左ストレートで馬場からカウントを奪うハイライトも見せて勝ち残った。田中は「左ストレートは綺麗に入ったけど、全体的にはどっちが勝ったかわからない内容だった」と胸をなでおろしたようにコメント。また、昨年の全日本選手権で、最大の注目試合となったバンタム級の堤駿斗(当時・習志野高校)戦には「終わったときは勝ったと思ったけど勝ち負けは第三者が決めることなので。ただ、これからもっと強くなっていく選手だと感じたので、できれば勝っておきたかったな」と苦笑い気味に話した。なお、山根杯では馬場が今後も王者扱いとなる。