[試合後談話]2018.4.7
角海老ファイターが魅せた!
斎藤の右が光った
7日に後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ/SLUGFEST.3」のアンダーカードでは、角海老宝石ジム所属の日本ランカーたちが出場。第5試合では、アマチュア出身の斎藤一貴(25)がWBOアジアパシフィック王者の荒川仁人(ワタナベ)にも挑戦したことのあるマルボン・ボディオンガン(比)と対戦。勢いよく仕掛けてきたボディオンガンにやや手を焼きながらも右クロス、左ボディを打ち込み有効打で上回った。
今年はタイトルを狙うと斎藤
その後もボディオンガンのボディブローもしっかりとカバーした斎藤は、4回に左ボディをめり込ませ痛烈なダウンを奪い、そのまま10カウントを聞かせた。鮮やかなKO勝ちを決め、無傷の5勝目を飾った斎藤は「苦手としていた振ってくる相手にもだいぶ対応できるようになった。プロにも慣れました」と笑顔でコメント。続けて「上に行く準備はできている。できるのなら大学の先輩でもある吉野さんに挑みたい」と東農大で一学年上の日本ライト級チャンピオン吉野修一郎(三迫)の名前を出し、「アマの時も勝っているので、今やっても競り勝てる」と豪語した。
再起に成功も不完全燃焼
セミの第6試合に登場した元日本&OPBF東洋太平洋ウェルター級王者の渡部あきのり(32)は、前OPBFスーパーウェルター級王者ラーチャシー・シットサイトーン(32=タイ)と対戦。サウスポーの渡部は初回からプレスをかけ、ボディにパンチを集めてラーチャシーの体力を削ると、3回にはロープに詰めてからのコンビネーションでペースを掌握した。KO決着に期待がかかったが、ラーチャシーの変則的な動きに決定打を打ち込めず試合終了のゴングを聞いた。
しょうもない試合をしてしまった
判定勝ちも不完全燃焼に終わった渡部は、4回に右足が肉離れを起こしていたことを明かし「どうしようもねぇ」とポツリ。昨年12月のロシアでの敗北から気持ちを切り替えられず、本人にとっては一番後味の悪い結果となってしまった。
ここからですと福本
第4試合は日本ミドル級4位の福本祥馬(27)がマキシ・ナハク(インドネシア)を左ボディ、右アッパーで3度倒し初回TKO勝ち。昨年11月の日本王座挑戦者決定戦での屈辱の初回KO負けから5ヵ月、見事再起に成功したが「相手のパンチがちょっと当たっているのでまだまだ。自分の良さも出たが課題はある」と気を引き締め、ここから再びタイトルを目指すと誓った。
青木は良いスタートがきれたと笑顔
また、第3試合には今年に入り駿河ジムから移籍した日本スーパーライト級7位の青木クリスチャーノ(29)が、九州のタイソンこと別府優樹(久留米櫛間)からダウンを奪ったこともあるドゥアンビチット・ゲーオクワンリゾートボクシングキャンプ(タイ)を右ストレートからの連打で一蹴。移籍初戦を初回KO勝ちで飾った。「もっといろいろと試したかったが試合を楽しめて良かった。課題は残ったが、次に繋がる良いスタートを切れた」と喜んだ。