[前日計量]2018.4.3
好ゲームに期待!OPBFバンタム級王座戦
調整はバッチリ!ヤップと中嶋
OPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチ、王者マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)対同級13位の中嶋孝文(33=竹原&畑山)の前日計量が3日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、両者ともにリミットの53.5㎏を一発でクリア。撮影後にガッチリと握手をかわした二人は明日4日、後楽園ホールでの対戦に向け意気込みを語った。
ベストを尽くすとヤップ
敵地で3度目の防衛戦に臨むフィリピン出身のヤップは、100gアンダーで秤を降りると疲れた様子もなく「コンディションは大丈夫。世界チャンピオンになりたいから負けられない」と笑顔を交え日本語でコメント。指導して3年が経つ枝川孝会長も、4連続KO中と抜群の安定感を誇る王者へと成長したヤップに「どうにかして世界まで行かせたい。フィリピンのALAジムに捨てられた選手がここまで育ったのだから、母国の憧れの選手になってほしい」と期待し、「明日はKOで勝つんやろ」と注文づけた。
静かに集中力を高める中嶋
一方、これまで日本スーパーバンタム級王座に2度挑むも、あと一歩のところで涙を飲んだ中嶋は、今回階級を落としての挑戦。キャリア15年、40戦目を集大成と位置づける古豪は、リミットジャストで計量を終えると「やるべきことはやった。明日は良い距離で戦えそうなので、挑戦者らしく倒しに行く」と気合いを入れ、自信はあるかの問いに「自分を信じています、期待していてください」と胸を張った。
ともに負けられない!
WBC5位、IBF8位と上位にランクされ、この試合で世界に弾みをつけたいヤップと、ラストチャンスに懸ける中嶋。はたしてどちらの想いが上回るのか――。明日は手に汗握る好勝負が期待できそうだ。