ボクシングモバイルニュース
[前日計量]2018.4.1

もう1試合やるために勝つ!

森道晴と米重貴博
 37歳の誕生日を迎えたボクサーのプロライセンスは自動的に失効する。これは、健康上の理由から日本ボクシングコミッション(JBC)が定年制度を設けているためで、例外として、タイトルホールダー、日本・東洋太平洋の元チャンピオンや世界挑戦経験者は現役続行が認められるが、一般的にはすべてのボクサーに共通する。
 そんな中、卯月2日に後楽園ホールで開催されるダイナミックヤングファイトに定年が近づいている選手が登場する。八王子中屋ジムに所属する森道晴(1982.2.4生まれ)と米重貴博(1981.6.16生まれ)の2人だ。
 高校で英語教師を務める森は「明日が最後の試合になると思う」と卒業生など教え子達も応援に駆けつけるという聖地のリングで明日、有終の美を飾ることを誓った。
 一方、今年6月に37歳の誕生日を迎える米重は「いい勝ち方をして、もう1試合やりたい。KOで負けたら終わりですからね」と、JBCが定めている『KO負けした選手は試合間隔を3ヶ月以上空けなければならない』という、もう一つのルールも念頭に置いて気持ちを高めた。
 都内のJBC事務局で行われた前日計量を無事一発クリアした両選手の試合も注目したい。