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[高校選抜]2018.3.24

田中空と入江聖奈らが新・選抜王者に

倒し屋の須永を退けた宇佐美(左)
 宮崎市内にある宮崎総合体育館で20日から行われてきた第29回全国高校選抜大会では、23日に決勝戦が行われ、男子ライトウェルター級・田中空(武相高)と女子ライト級・入江聖奈(米子西高)がJOCジュニアオリンピックカップを獲得した。最優秀選手賞には男子ウェルター級・宇佐美正パトリック(興国高)と女子ピン級・奈須海咲(日章学園高)が選ばれている。
高橋(右)との接戦を切り抜けた田中
 アジア・ジュニア選手権の最優秀選手賞である2年生ながら、これが高校初の全国大会となった田中は、決勝ではアンダージュニア時代に1度、昨年の関東大会でも1度拳を交えた高橋 麗斗(沼南高)が相手だった。過去2度の対戦で、高橋を破りながらも「追いかけたらうまく撹乱される」という印象を持った田中は、今回はあえて出ていない作戦を初回に取った。ところがこれで高橋にペースを取られてしまい、焦って2回から前に出た。いわば高橋の望んでいたシチュエーションで、カウンターを何度も浴びた田中だが、持ち前の馬力で意地を見せ、3-2のスプリット判定で勝ち残った。
次はアジア・ユースで来月バンコクへ
 世界女子ユース選手権・銅メダル獲得後、波に乗った入江について、前回の対戦で「すべてにおいて自分が劣っていた」と言いながらも、その目はリベンジに燃えていた堤本。だが入江は今回もパワフルに攻め、一方的な流れで2回RSCにしとめた。
「去年の選抜で負けていたので優勝できてうれしい。JOCカップは並木月海さんや堤駿斗さんの取ってきた賞なので自分には届かないものだと思っていた」(入江)
 
安定感の出てきた奈須
 各階級の優勝者は以下の通り。

【女子】
ピン級:奈須海咲(日章学園高)最優秀
フライ級:木下鈴花(米子南高)
ライト級:入江聖奈(米子西高)JOC杯

【男子】
ピン級:平野拓真(浪速高)
ライトフライ級:田中将吾(浪速高)
フライ級:穴口一輝(芦屋学園高)
バンタム級:西岡伶英(花咲徳栄高)
ライト級:染谷将敬(駿台学園高)
ライトウェルター級:田中空(武相高)JOC杯
ウェルター級:宇佐美正パトリック(興国高)最優秀
ミドル級:野上昴生(鹿町工業高)