村田への挑戦に照準合わせるファルカン
WBA(世界ボクシング協会)ミドル級13位にランクされるエスキーバ・ファルカン(28=ブラジル)は10日(日本時間11日)、米国カリフォルニア州カーソンで行われたオスカル・バルデス(27=メキシコ)対スコット・クイッグ(29=英)のWBO(世界ボクシング機構)フェザー級タイトルマッチの前座に出場した。12年ロンドン五輪ミドル級決勝で敗れた相手、現WBAミドル級王者、村田諒太(32=帝拳)に照準を合わせるファルカンはプロ20連勝を飾ることはできたのか。
この日、サウスポーのファルカンが拳を交えた相手、サリム・ラルビ(仏/米)は6年前にWBOスーパーウェルター級暫定王座決定戦に出場(ルーカス・コネチニーに7回KO負け)した経験も持っている。そのラルビから早々にダウンを奪ったファルカンはさらにダウンを追加して126秒でKO勝ちを収めた。アマチュア時代に11年世界選手権準決勝、ロンドン五輪決勝で村田に敗れているファルカンは20戦全勝(14KO)。ラルビは31戦20勝(7KO)9敗2分。トップランク社は夏に村田とファルカンの対戦を計画していると伝えられる。
このほかバルデス対クイッグの前座には元ヘビー級世界ランカーのアンディ・ルイス(メキシコ/米)が出場、04年アテネ五輪ヘビー級米国代表のデビン・バルガス(米)に1回KO勝ちを収めた。ルイスは16年12月のWBOヘビー級王座決定戦でジョセフ・パーカー(ニュージーランド/米)に惜敗して以来のリングだった。98秒で再起を飾ったルイスは31戦30勝(20KO)1敗、バルガスは25戦20勝(8KO)5敗。
また、スーパーライト級でWBA4位、WBO3位にランクされるアレクス・サウスセド(メキシコ/米)はアブネル・ロペス(メキシコ)に7回KO勝ちを収め、デビューからの連勝を27(17KO)に伸ばした。ロペスは34戦25勝(21KO)9敗。