[試合後談話]2018.3.9
激戦となった日本女子トリプル戦
吉田vsカイは噛み合わず
日本女子バンタム級王者の吉田実代(EBISU)が8日、後楽園ホールで開催された「VICTORIVA.1」で同級1位のカイ・ジョンソン(T&H)を相手に初防衛戦を行った。また、この日は日本女子アトム級初代王座決定戦、同級1位葉月さな(YuKO)対同級2位鈴木菜々江(シュウ)、日本女子フライ級初代王座決定戦、同級1位の小関有希(K&W)対同級2位の池本夢実(琉球)も行われた。
吉田が防衛
昨年10月に高野人母美との王座決定戦を制した吉田が、立ち上がりからグイグイとプレスをかけ、これを一回り体の大きいカイが迎え撃つ形となったが、ホールドが多くレフェリーの注意が目立った。以降も噛み合いに欠けたが、最後まで手数で上回った吉田が判定勝ちで初防衛に成功した。
愛娘とパシャリ
控室に戻ると2歳の長女・実衣菜ちゃんに迎えられた吉田は笑顔を見せた。「課題は残ったが、防衛するのが最低条件だったのでベルトが戻ってきてうれしい」と声を弾ませたが、「思ったより相手に低く入ってこられてやりずらかった。もっとコンビネーションを出したかった」と反省するのも忘れなかった。会見後には実衣菜ちゃんにジュースをおねだりされた吉田はファイターから母親の顔に戻っていた。
池本が判定勝ちした
小関と池本は初回から激しくぶつかり、2回に右を浴びた小関がダウン。その後は巻き返しをはかる小関に池本が左右をまとめ、主導権をキープした。判定までもつれこんだが、池本が最大4ポイント差をつけ日本女子初代フライ級王座を獲得した。
後楽園ホールで価値のある勝利
ダウンを奪う快勝でベルトを巻いた池本は「判定は勝ったかなと思った。ダウンを奪ってから余裕を持って試合を進めることができた」と冷静に振り返った。静岡県出身の池本だが、琉球大学に入学したのをきっかけにジムに入門した。ベルトを手にした池本は「チャンピオンになったが、防衛してこそ本当のチャンピオンだと思う」と拳を握った。
シュウジム初の王者
昨年12月に同じタイトルを争い引き分けた葉月と鈴木の再戦は、距離を取りたい葉月にプレスを掛け続けた鈴木が接戦を制し判定2-0勝ち。日本女子初代アトム級王者に輝いた。
ダイレクトリマッチを制し新チャンピオンに就いた鈴木は「まだ実感がわかない。ポイントは取れているかわからなかった。今日は運もあったと思う」と安堵の表情を浮かべた。「打ち合ってくると思わなかった。前回よりパワーがあってビックリした」と拳を交えた葉月の力を認め、「今の実力では東洋や世界なんて言えない。技術を向上させてこのタイトルを防衛してさらに強くなっていく」と飛躍を誓った。
ダイレクトリマッチを制し新チャンピオンに就いた鈴木は「まだ実感がわかない。ポイントは取れているかわからなかった。今日は運もあったと思う」と安堵の表情を浮かべた。「打ち合ってくると思わなかった。前回よりパワーがあってビックリした」と拳を交えた葉月の力を認め、「今の実力では東洋や世界なんて言えない。技術を向上させてこのタイトルを防衛してさらに強くなっていく」と飛躍を誓った。