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[試合後談話]2018.3.8

女の意地がぶつかった東洋太平洋戦

花形のレフトがとびだす
 東洋太平洋女子ミニフライ級王者の花形冴美(花形)が8日、後楽園ホールで開催された「VICTORIVA.1」に登場。同級1位の塙英理加(UNITED)を相手に初防衛戦に臨んだ。試合は序盤からチャンピオンの花形が先制攻撃を仕掛けた。
花形が前半の貯金を守った
 ゴングと同時に花形が積極的にワンツー、フックで仕掛け、迎え撃ちたい塙に距離を取らせず。3回には強烈な右で塙の顔を弾いた。4回までの途中採点はジャッジ3者ともフルマークで花形がリード。その勢いのまま後半に突入したが、塙もここから粘りを見せ花形の追撃を断ち切った。終盤はスタミナを切らした花形だが、最終8回に再び塙を圧し78-74×3の判定勝ちで初防衛に成功した。
初心に帰った
 激戦を制し初防衛に成功した花形は「後半、大振りになり課題が残ったが、勝てたことが何よりです」と久しぶりの勝利にホッとした表情を見せた。4度目の世界挑戦が実らず、一時期はジムから足が遠ざかった花形だが、世界王者にならないと一生後悔すると思い再起を決意した。「会長も5度目の挑戦で世界を獲った。これも何かの縁だと思うので相手は誰でもいいのでまた世界に挑みたい」と目を輝かせた。
実力差があった
 後半巻き返すも敗れた塙は「冷静に戦おうと思ったができなかった。相手はキャリアがあり上手かった」と肩を落とした。「せっかくジムにチャンスを作ってもらったのに申し訳ないです」とジム関係者に頭を下げた。