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[試合後会見]2018.3.8

鬼門の初防衛戦に挑んだ江畑佳代子

江畑の拳がめりこむ
 WBO女子(世界ボクシング機構)ミニフライ級王者の江畑佳代子(42=ワタナベ)が8日、後楽園ホールで開催された「VICTORIVA.1」のメインイベントに出場。パク・ジヒョン(韓国)を迎えて初防衛戦に臨んだ。6度目の世界挑戦で悲願を達成した江畑は、16連勝中の強豪を相手にどのような戦いを見せたのか?
江畑が接戦を制した
 試合はアップライトに構えたパクがプレスを掛け、これを江畑が上手くかわしながら右をかぶせる展開となった。リングを広く使う江畑はヒットを許さず、抜群の集中力でカウンターを取り続けたが、7回にパクの右を効かされコーナーの押し込められた。このピンチを乗り切りった江畑は後半にも追い上げを許したが、決定打は打ち込ませずスピードを維持したまま反撃の目を潰した。ジャッジは1者が好戦的なパクを評価しドローとしたが、2者は2、4ポイント差で王者を支持。江畑がタフな試合を制し、鬼門の初防衛戦をクリアした。
仕事との両立は厳しいがまだ頑張る
 控室に戻った江畑は安堵の表情を見せると、上手く捌いているように見えたがの問いに「余裕はなかった。相手のパンチが想像以上に強く、クリンチした時の圧もあり序盤で疲れた」と激闘を振り返った。先にドローの採点を聞いた時には、これまで何度も味わった僅差での負けを覚悟したほど。内容的には課題も多いが、ひとまずベルトを死守できたことを喜んだ。
 広告代理店の営業マンとボクシングの両立は流石にキツイと弱音も吐いた42歳だが、「後輩たちが仕事をしながらでもチャンピオンになれるんだと夢を持ってもらえれば嬉しい。両立していることを誇りに感じながらもう少しボクシングを続けたい」と続行を決意した。
また再戦したい
 一方、最後まで奮闘したが判定で涙を呑んだパクは採点に不満顔。「実力のある相手だったが、試合運びは私の方が上だった。まったく負けたとは思っていない」と強気のコメントを残した。
採点表