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[発表会見]2018.3.6

井上尚弥が3階級制覇に挑む!

指を3本立てた井上
 バンタム級で3階級制覇を狙うWBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者、井上尚弥(24=大橋)の次戦が決定! 6日、都内のホテルで会見が開かれ、井上は5月25日(金)に東京・大田区総合体育館でWBA(世界ボクシング協会)バンタム級正規王者のジェイミー・マクドネル(31=英)に挑戦することが発表された。
 今月の更新でWBA同級1位にランクされた井上は、これで7度の防衛に成功したWBO王座を手放すことになり、勝てば井岡一翔氏の18戦目を更新する日本最速16戦目での3階級制覇となる。なお試合の模様はフジテレビ系列で放送予定。
6日に行われた発表会見
 バンタム級最強との呼び声も高い、英国の人気選手への挑戦が決まった井上は、「決まった時は素直に嬉しかった。日本のファンに馴染みのある階級で戦えることを楽しみにしている」と喜び、「この階級で7度以上の防衛、日本の世界防衛記録を更新したい」と早くも具志堅用高会長が持つ13度防衛越えを宣言した。
15年9月のマクドネルvs亀田2
 マクドネルは身長178cm、リーチ183cmと恵まれた体格を持つ右ボクサータイプ。2013年に空位のIBF世界バンタム級王座を獲得したが、指名試合を避けたことにより王座を剥奪された。翌年に現在保持するWBA王座を決定戦で獲り、現在まで5度の防衛に成功。V2、V3戦では前チャンピオンの亀田和毅(協栄)を迎え、いずれも判定で退けている。戦績は33戦29勝(13KO)2敗1分1無効試合。
5.25新たな伝説がスタートする
 「これほどの長身選手とは対戦したことがない」と、自身と13㎝の身長差を一番のネックとした井上は「いかに深く懐に飛び込むか」、父の真吾トレーナーも「出入りと回転力がポイント。しっかりと距離にメリハリをつけたい」とコメント。その上で井上は、「映像を見た限り簡単に懐への侵入を許しているし、かなり隙はある。タフな選手だがボディは誰でも効く」と自信を示し、今後は長身選手とのスパーリングで対策を練りつつ、4月上旬からの合宿でバンタム級仕様の身体を作っていきたいと話した。
英国スターが日本にやってくる!
 かつては辰吉丈一郎氏、長谷川穂積氏、そして先日リベンジに失敗した山中慎介(帝拳)と、日本が誇るレジェンドが君臨した階級を主戦場とする井上は「本当は緑のベルトを狙いたかった」と本音もチラリ。「ルールを守ってもらえれば」とした上で、防衛を重ねていけばルイス・ネリ(メキシコ)との対戦、さらにWBA・IBF統一王者のライアン・ブルネット(英)とのビッグマッチもあるはずと声を弾ませた。
プレッシャーは大歓迎!
 減量苦から解放され、いよいよベスト階級での戦いをスタートさせる井上。最後に不安はあるかの問いに「僕はプレッシャーを力に変えていける。どんどんプレッシャーをかけて下さい(笑)」と。なんとも頼もしいばかりだ。