[試合後会見]2018.3.3
注目カード!黒田雅之と長嶺克則が対決
一進一退の攻防
世界再挑戦を目指す日本フライ級王者の黒田雅之(31=川崎新田)が3日に神奈川・カルッツかわさきで開催された「ホープフルファイト27」のメインイベントに出場。同級1位の長嶺克則(26=マナベ)を迎えて2度目の防衛戦を行った。チャンピオンカーニバル屈指の好カードとなった一戦に注目が集まった。
黒田が接戦を制した
前半は黒田がジャブで試合を組み立てるのに対し、長嶺は打ち終わりに右ストレート、左フックを合わせ互角の展開。前半終了時の公開採点は48-48×1、48-47×2でわずかにチャンピオンがリードした。その後も中間距離でパンチを交換していたが、黒田の鋭いパンチで長嶺の右目下が内出血で腫れた。しかし8回に長嶺の右フックがジャストミートし値千金のダウンを奪った。ラスト2ラウンドは黒田の手数が勝り攻勢をアピールし、試合終了のゴングを聞いた。ジャッジは3者ともに黒田を支持し2度目の防衛に成功した。
ひとつずつ勝っていくだけ
ベルトを死守した黒田は「勝つことができてホッとしたのが一番」と安堵の表情を浮かべた。「長嶺選手はジャブが上手いが、そこで上回りたかったので多めに出した。評価の高い長嶺選手には簡単には勝てないと思っていたが、ここを圧倒的に勝って世界をアピールしたかった。課題も残ったし世界は遠のきましたね」と反省の弁を述べた。
黒田を指導する新田渉世会長は「内容的にはまだまだだが、伸びしろがあるのでそれを信じて世界を狙わせたい。自分の距離をキープしながら戦っていけるようにさせたい。(世界戦は)チャンスを見ながらですね」と話した。
黒田を指導する新田渉世会長は「内容的にはまだまだだが、伸びしろがあるのでそれを信じて世界を狙わせたい。自分の距離をキープしながら戦っていけるようにさせたい。(世界戦は)チャンスを見ながらですね」と話した。
倒し切りたかった
一方、ダウンを奪うも惜しくもベルトに手が届かなかった長嶺は「右の相撃ちを狙ったが一度も当たらなかった。試合運びは悪くないと思ったが…。ベルトを獲るつもりだったのでそばにないのは寂しいですね」としんみりと語ったが「チャンピオンは強かった。ただ、越えられない壁ではない。必ず復活してベルトを獲ります!」と早くも再起を誓った。
中谷潤人(M.T)
この試合を観戦した日本ユース・フライ級王者で同級4位の中谷潤人(20=M.T)は「気持ちと気持ちがぶつかった良い試合だった。黒田さんはダウンを奪われても立て直したのはさすがでした。接戦でしたが黒田さんの経験が上回ったと思いました。僕も挑戦できるなら戦ってみたいです」と感想を口にした。
採点表