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[前日計量]2018.2.28

初防衛戦を控えた岩佐亮佑もショック!

計量後は両者ガッチリ握手
 鬼門の初防衛戦に臨むIBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級王者の岩佐亮佑(28=セレス)と挑戦者で同級13位のエルネスト・サウロン(28=比)の前日計量が都内のホテルで行われ、岩佐が55.2kg、サウロンが55.0kgと両者ともにリミットの55.3kgを一発でパス。明日1日、両国国技館のゴングを待つだけとなった。
山中と再戦のネリが2.3kgオーバー
 しかし、続いて行われた前WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の山中慎介(35=帝拳)対ルイス・ネリ(メキシコ)の計量で、山中が200gアンダーの53.3kgでパスしたのに対し、王者ネリはまさかの2.3kgオーバー。場内が騒然となり、かつて山中と日本王座を争った岩佐もショックを隠しきれない様子だった。
気持ちを整える必要があると岩佐
 自身も一昨年の11月に米国コネチカット州で予定されていたIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦でルイス・ロサ(米)が計量を失格し、試合中止の悔しさを知るだけに、「一生懸命に準備してきた試合がなくなるのはショックですよ。向こうの選手はこれが多すぎる。真面目にやっている選手が馬鹿みたい。王座剥奪だけではペナルティが軽すぎる」と山中の心情を察した。
サウロンは何も語らず
 さらに、中止になるかは分からないとした上で「同じ世界戦のリングで戦い、二人で勝って笑いたかった。僕もネリに乱された気持ちを整える必要がある」と話し、会場を後にした。
波乱のダブル世界戦は果たして
■計量結果
王者:岩佐亮佑
体重:55.2kg
体温:36.4℃
脈拍:71/min
血圧:121/83mm/Hg

挑戦者:エルネスト・サウロン
体重:55.0kg
体温:36.8℃
脈拍:53/min
血圧:144/66mm/Hg
粟生とディアス5年4ヵ月ぶりの再戦
 また、アンダーカードで2年10ヵ月ぶりに復帰する元2階級制覇王者の粟生隆寛(33=帝拳)は、かつて自身が保持していたWBC世界スーパーフェザー級王座を奪取したガマリエル・ディアス(36=メキシコ)と62.0㎏契約8回戦で再戦する。5年4ヵ月前のリベンジに燃える粟生は、リミットでクリアすると「ヨシッ」とポーズを決め、慎重に秤に乗ったディアスも無事規定体重でパスした。