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[ニュース]2018.2.20

アマエリートが続々プロ転向!

世界王者の江畑を相手にした松田
 20日に後楽園ホールで行われたプロテストでは、女子アマチュアで活躍した松田恵里(23=TEAM10COUNT)、ともにワタナベジム所属で平成国際大学ボクシング部出身の宇津木秀(23)と堤聖也(22)の男女3選手がB級を受験。特に女子ではOPBF東洋太平洋フライ級王者のチャオズ箕輪(30=ワタナベ)以来、2人目のB級受験とあって注目を集めた。
テクニックは一級品
 アマチュア33戦21勝(9KO)12敗、愛媛国体フライ級5位の実績を持つ松田は鳥海純会長の秘蔵っ子。3月8日に初防衛戦を控えるWBO女子世界ミニフライ級王者の江畑佳代子(42=ワタナベ)を実技試験のパートナーにし、自慢のテクニックを披露した。
最短で世界を狙わせると鳥海会長
 攻守のバランスに優れた左の本格派といった印象を与えた松田は、少し緊張したとハニカミながらも「目標は世界チャンピオン。憧れを抱かれるようなカッコイイボクサーになりたい」と夢を描き、鳥海会長も「今日は良かった。すぐにでも試合を組み2戦目で日本タイトル、最短で世界を狙わせたい」とプランを明かした。
宇津木はアマ時代のライバル三代とスパー
 大学で主将を務めていた宇津木は社会人選手権ライトウェルター級優勝、108戦81勝27敗のアマチュアキャリアを誇る23歳。ライバル関係にあった日本スーパーフェザー級4位の三代大訓(23=ワタナベ)を相手に3分3ラウンドのスパーリングで、その実力を垣間見せた。「少し緊張してスイッチを入れるのが遅れた」とテスト後に反省した宇津木だが、「プロになるからには死ぬ気でやります。内山高志さんのように強くて尊敬されるボクサーを目指していきたい」と抱負を語った。
キレとタイミングを磨きたいと堤
 宇津木の一学年後輩の堤は国体フライ級準優勝、アマチュア戦績101戦84勝(40RSC)17敗。同い年の比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)、田中恒成(畑中)、井上拓真(大橋)、ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)らと対戦した経験があり、高校時代に対戦した比嘉には2戦2勝の成績を収めている。
左:宇津木と右:堤は大学時代の先輩と後輩の間柄
 スパーリングでは昨年度の東日本スーパーバンタム級新人王MVPの飯見嵐(21=ワタナベ)の胸を借り、階級上の強打者と互角に打ち合いテストを終えた。パンチに自信があると話す堤は、「早くアマチュア時代のライバルたちに追いつきたい。目標は世界チャンピオン」と夢はでっかく。プロでの活躍に期待したい。