[ニュース]2018.2.14
3/8女子祭はなんと6大タイトル戦!
これを見ずして女子は語れない
3月8日(木)に後楽園ホールで開催される女子イベント「ビクトリーヴァVol.1」の全カードが決定。すでに組み合せが決まっている日本王座戦3試合、OPBF東洋太平洋戦1試合に加え、メインはダブル世界戦となることが14日に発表され、実に全7試合のうち6試合がタイトル戦と、かつてない豪華な女子大会となった。
5階級制覇王者 藤岡の後継者は
ダブル世界戦のひとつは空位のWBO女子世界ライトフライ級王座を懸け、OPBF女子フライ級王者のチャオズ箕輪(30=ワタナベ)とWBOアジアパシフィック女子ライトフライ級王者の天海ツナミ(33=アルファ)が激突する。このタイトルは昨年12月に女子5階級制覇王者の藤岡奈穂子(竹原&畑山)が獲得し、防衛戦を行わずに返上したもの。
9階級制覇を掲げる箕輪の第一歩
アマチュアで全日本選手権7連覇、アジア選手権2大会連続銅メダルの実績を残し一昨年プロに転向した箕輪は、3戦目でOPBF王座を獲得。昨年はその強さが敬遠され1試合しかできなかったが、今年1月の世界前哨戦を2回KO勝ちでクリアして念願のチャンスを掴んだ。戦績は5戦全勝(4KO)。天性のスピードに加え、アマで培ったコンビネーションの技術は女子の中ではトップクラスだ。
世界王座返り咲きを目指す天海
一方、24戦目の天海は黎明期から女子を支えてきた第一人者。09年の2戦目でWBA女子世界スーパーフライ級王座に就くと4度の防衛に成功した。しかし、12年の日本人対決に敗れ王座を失うと、その後メキシコでの3度の世界挑戦はいずれも失敗。それでも海外戦を含めコンスタントに試合を行い、昨年11月に事実上の次期世界挑戦権を懸けたWBO女子アジアパシフィック戦でフィリピン人選手を2回TKOで下し地域タイトルを獲得した。藤岡との対戦は叶わなかったが、相手は藤岡を超える9階級制覇を目標に掲げる女子のスター候補。現在の日本女子のなかで、これ以上に面白い対戦はないだろう。
苦労が実った江畑は鬼門の初防衛戦
イベントのトリを務めるのは、昨年5月に5度目の世界挑戦でWBO女子世界ミニフライ級王座を獲得した江畑佳代子(42=ワタナベ)。韓国のパク・ジヒョンを迎え初防衛戦を行う。これまで何度もあと一歩のところで世界に手が届かなかった苦労人は、初挑戦から7年かけて手に入れたベルトを守るという未知の舞台に踏み出す。
世界への登竜門として昨年認可された日本王座から二つの世界王座戦と、新旧が競演する女子イベント。これを見ずして女子は語れない!
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