[公開練習]2018.2.14
土居進氏が松本亮の仕上がりに手応え
土居氏の厳しいトレーニングを乗り越えた松本
28日(水)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル」でWBA(世界ボクシング協会)スーパーバンタム級王座に挑戦する同級11位の松本亮(24=大橋)が14日、横浜市内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。WBA世界同級王者のダニエル・ローマン(27=米)に挑む松本は、元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏(ワタナベ→引退)、元IBF世界ライトフライ級王者の八重樫東(大橋)を指導していた土居進フィジカルトレーナーの下で約5年前からフィジカルトレーニングに着手。世界戦が決まってから松本からある提案をされた――。
急成長した松本
これまでは週3回ペースのフィジカルトレーニングを行っていた松本だったが、今年に入り走り込みを1日増やしたいと週4回に変更した。練習を見守った土居氏は「接近戦でのフィジカル勝負になった時のスタミナが必要なので400mと80mのダッシュをメインに下半身と心肺機能を鍛えた。この短期間で臀部の筋肉がついた。試合では全力のパワーを出せる」と松本の仕上がりに太鼓判を押した。
松本は接近戦でこそ持ち味が出る
会見に同席した大橋秀行会長は「これまで何度か怪我や病気があったが、それを乗り越えて世界戦までたどり着いたのがうれしい。残り2週間、怪我のないように調整させて、必ず世界チャンピオンにさせる」と横浜高校の後輩でもある愛弟子のベルト奪取を約束した。
スパーリングは150Rを消化
ローマンの映像を見た松本は「相手の左フックと左アッパーに気をつけたい」とチャンピオンの多彩な左を警戒したが、「打ち合いになったら気持ちの勝負になるのでそこで上回りたい。倒して勝つ」とKO宣言が飛び出した。
パンチ音がジム内に鳴り響いた
会見後に行われた練習では、シャドーボクシングの後に松本好二トレーナーとのミット打ちを披露。接近戦を想定して強烈な左右アッパーを叩き込んだ。さらにキレのあるワンツーを見せるとショートパンチの確認作業。4ラウンドのミット打ちの後、小休憩し「汗を出してから全力で打ちたかった」と志願して追加で2ラウンドのミット打ちを見せた。
決戦まで残り2週間
18日(日)夜7時からフジテレビで放送されるスポーツバラエティ番組「ジャンクSPORTS」に大橋会長と出演する松本。収録はすでに終わっており「会長と一緒に出たので心強かった。是非観てください」とアピールするのも忘れなかった松本。王者のローマンは明日に来日。2週間前に日本での調整を行い寒さ対策に万全の体制を敷くものだと思われる。ガチンコモードのチャンピオンに松本がどのように戦うのか?決戦が待ち遠しい。