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[試合後会見]2018.2.8

激アツのライト級!吉野修一郎の初防衛戦 

吉野の右が炸裂
 8日に後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のメインイベントでは日本ライト級タイトルマッチ、王者の吉野修一郎(26=三迫)と同級1位斉藤正樹(32=TEAM10COUNT)が行われた。トップアマから転向し、6戦目でベルトを手にした吉野がチャンピオンの貫禄を見せたのか?それともデビュー13年目、初のタイトル挑戦で「集大成」と位置づけした斉藤が悲願達成となったのか?注目の一戦に視線が注がれた。 
吉野が圧勝した
 初回、ペースを握るべく斉藤が攻め立てたが、吉野の右カウンターが炸裂して先制のダウンを演出。立ち上がった斉藤だったがダメージが残されており吉野の右が数発入ったところでレフェリーが抱きかかえた。吉野が電光石火の1ラウンドTKO勝ちで初防衛を果たした。
月間賞を獲りたい
 ライト級国内トップの強さを見せつけた吉野は「最初は足を使ってパンチを外す作戦だったが、右が上手く決まった。当たれば倒せる自信があった」と白い歯を見せた。7戦目で早くも難攻不落の王者になりつつ吉野だが、「まだ大きいことは言えないので、キャリアを積んでジムからのGOサインが出たら東洋太平洋王座やWBOアジアパシフィック王座を目指したい」と抱負を口にした。
 
コンスタントに試合をさせたい
 会見に同席した三迫貴志会長は「倒しても決して焦らず仕留めにいけたのだから大したもの。一生懸命に練習する選手で必要なのはキャリアだけ。これからも経験を積ませたい」と褒めたたえた。年内は日本王座の防衛に専念させ、次戦は6月に予定しているという。
厳しい結果となった
 一方、チャレンジャーらしく果敢に攻めたが、吉野の強打を浴びてキャンバスに沈んだ斉藤は「まともにやっても勝てる相手ではないので気持ちだけは出していこうと思った。倒された右は覚えているが何もできなかった」と言うと涙が頬を濡らした。斉藤に代わって質問に答えた鳥海純会長は「チャレンジャーの姿勢を見せたがそれを吉野選手が見事に跳ね返した。斉藤は何もできなかったが、2分36秒の間に13年間の思いは出せたと思う。ただ、あまりに残酷な時間だった」と愛弟子を思いやるコメントを残した。