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[一夜明け会見]2018.2.5

比嘉大吾「早く王座統一戦がしたい」

プールサイドで乾杯!
 沖縄県立武道館で開催された沖縄県内では37年ぶりの世界戦で、WBC世界フライ級王座2度目の防衛に成功したチャンピオン比嘉大吾(22=白井・具志堅)の一夜明け会見が5日、沖縄市内のホテルで行われた。ランキング9位のモイセス・フエンテス(32=メキシコ)を相手に1ラウンドKO勝利を収めた比嘉は、元WBC世界スーパーライト級王者の浜田剛史氏が持つ「15連続KO勝利」の日本記録に並んだ。また、これまで沖縄出身のチャンピオンによる凱旋世界王座防衛戦3戦全敗という不吉なジンクスをも打ち破った。今後に関して比嘉は「フライ級で戦えるのはそう長くないので、できるだけ早い段階で王座統一戦をやりたい」と現在の心境を語った。具志堅用高会長も「指名試合の後は王座統一戦を進めていきたい」と明言した。
試合が終わってプレッシャーから解放された
 試合後はジムのスタッフと食事をした後、後援会への挨拶に出向いて祝福を受けた後、ホテルに戻ったのは3時。睡眠時間は1時間しか取れなかったという比嘉は「ウォーミングアップからパンチが切れていると言われた。一発だけもらったが予測していたパンチだったので問題なかった。まずまずの出来だったと思う 」と試合を振り返った。試合のダメージもほとんどないと話した比嘉は、今週の土曜日から階段ダッシュのトレーニングを再開する。
1年に1度は沖縄で試合をさせたい
 37年前に地元・沖縄で14度目の防衛戦に失敗したが、愛弟子が雪辱をはたす形になった具志堅会長は「昨年末に井岡(一翔)選手との王座統一戦を目指していたが実現が難しいことを知り、金城(眞吉)監督の状態が思わしくないと聞き、沖縄で防衛戦をさせることを決めた。準備段階からジムが一丸となってスムーズに進めることができた。試合の30分前にアドバイスした右ストレートと右ボディが上手くいった」と比嘉の右ストレートを絶賛した。
リングに上がったら一人の男として殴るだけ
 次戦は日本新記録となる16試合連続KO勝利を目指す比嘉は「次を倒すと新記録になるので20回という目標ができる。これからもずっと倒していきたい」とファンが喜ぶボクシングを続けることを約束した。
海外も視野にいれる!
 次戦はWBC同級1位で8戦全勝(6KO)のムハマンド・ワッセーム(パキスタン)との指名試合が濃厚。具志堅会長は「指名試合をクリアした後は、王座統一戦や田中恒成(22=畑中)との一戦も良いし、海外でも試合をさせたいね」とビッグマッチを希望した。比嘉は初となる米国合宿を計画。今月24日に米国・カリフォルニアで開催されるスーパーフライ2を観戦。近い将来拳を交える可能性のあるライバルの強さを感じてくる。