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[試合結果]2018.2.4

ラミレスのV3戦 アンカハスはV4戦

ラミレスvsアーメド

 WBO(世界ボクシング機構)スーパーミドル級タイトルマッチ、王者ヒルベルト・ラミレス(26=メキシコ)対4位ハビブ・アーメド(ガーナ)、IBF(国際ボクシング)スーパーフライ級タイトルマッチ、王者ジェルウィン・アンカハス(26=比)対9位イスラエル・ゴンサレス(メキシコ)のダブル世界戦は3日(日本時間4日)、米国テキサス州コーパスクリスティのアメリカン・バンク・センターで行われた。

ラミレスが3度目の防衛に成功

〇ヒルベルト・ラミレス(メキシコ)
 6回2分31秒TKO
×ハビブ・アーメド(ガーナ)

〇ジェルウィン・アンカハス(比)
 10回1分50秒TKO
×イスラエル・ゴンサレス(メキシコ)

 スーパーミドル級タイトルマッチは41対1というオッズが出ていたように、王者と挑戦者の力量差は明白だった。サウスポーのラミレスは恵まれたリーチとスピード、スキルを生かして初回からアーメドをコントロール。3回には偶然のバッティングで左目上をカットするアクシデントに見舞われたが、これがラミレスの集中力アップと危機感を煽る効果に繋がったのかもしれない。王者は圧力をかけながら挑戦者にダメージを与え続けていった。迎えた6回、ラミレスの右フックでアーメドが窮地に陥るとレフェリーが一方的な試合を止めた。5回までの採点はジャッジ三者とも50対45で王者リードだった。14年11月以来7戦ぶりのKO(TKO)勝ちを収め、3度目の防衛を果たしたラミレスは37戦全勝(25KO)。「この階級でベストであることを証明するためにも他団体王者と戦いたい」と、統一戦を希望している。敗れたアーメドは27戦25勝(17KO)1敗1分。

強さを見せたアンカハス

 スーパーフライ級は「マニー・パッキャオの後継者」アンカハスが圧倒的な強さを見せつけた。初回に軽いダウンを奪って早くも優位に立ったアンカハスは、その後も右ジャブを丹念に突いて挑戦者をコントロールしていき、隙をみせない。ゴンサレスも反撃の機会をうかがうが、王者の右ジャブと速い動きに邪魔されてストレスを溜め込むことになった。迎えた10回、アンカハスは左をヒットしてダウンを奪い、再開後に再び左を側頭部に当てるとゴンサレスはこの試合3度目のダウン。ワンサイドの試合に加え挑戦者が深いダメージを追っていることを考慮してレフェリーが試合を止めた。9回までの採点は90対80でジャッジ三者ともアンカハス優勢だった。「パッキャオと比べるとまだまだだけれど、きょうの成果を少しでも評価してもらえれば嬉しい」と話したアンカハスは31戦29勝(20KO)1敗1分。これで直近の16試合に限ってみれば全勝(15KO)と手のつけられないほどの強さをみせている。敗れたゴンサレスは23戦21勝(8KO)2敗。

3度のダウンを奪いV4成功

 この日の前座には昨年9月にヒルベルト・ラミレスに挑んで12回判定負けを喫したジェシー・ハート(米)が登場、トーマス・アウィンボノ(ガーナ/米)に1回1分28秒KO勝ちを収めた。再起を果たしたハートは24戦23勝(19KO)1敗。現在はWBOで1位、WBCで4位にランクされている。キャリア初のKO負けを喫し4連敗となったアウィンボノは34戦25勝(21KO)8敗1分。
 元WBAスーパーライト級暫定王者で現WBCスーパーミドル級王者デビッド・ベナビデスの兄ホセ・ベナビデス(米)は、マシュー・ストロード(米)に8回TKO勝ちを収めた。16年7月以来の試合を白星で飾ったベナビデスは26戦全勝(17KO)。4連敗のストロードは30戦24勝(9KO)6敗。
 また、16年リオデジャネイロ五輪にホンジュラス代表として出場(1回戦敗退)したテオフィモ・ロペス(米)は、12年間に45戦を経験しているファン・パブロ・サンチェス(メキシコ)に6回判定勝ちを収めた。60対54(二者)、59対55のスコアで勝ったロペスは8戦全勝(6KO)。まだ6回戦しか経験していないにも拘らずWBA15位にランクされているが、これはあまりにもサービスし過ぎであろう。次戦は3月17日にニューヨークで予定されている。サンチェスは46戦30勝(14KO)15敗1無効試合。